対岸の彼女 (文春文庫)』の読書ノート作成者:itoko さん
『2012/10/31 作成
ネタバレ注意!
「ずっと移動してるのに、どこにもいけないような気がするね」
葵が思っていて言葉にできなかったまさにそのことをナナコは言った。
「うん」葵はうなずき、言った。「もっとずっと遠くにいきたいね」
「ずっと遠くにいきたい」
無表情な声でナナコは葵の言葉をくりかえす。
葵が思っていて言葉にできなかったまさにそのことをナナコは言った。
「うん」葵はうなずき、言った。「もっとずっと遠くにいきたいね」
「ずっと遠くにいきたい」
無表情な声でナナコは葵の言葉をくりかえす。
MEMO:
P.191~
静かなのに、刺すように冷たく切ない言葉。
「ずっと移動してるのに、どこにもいけない」なんて、無間地獄でしかない。
実際、このあと二人は飛び降り自殺を図るのだから。
静かなのに、刺すように冷たく切ない言葉。
「ずっと移動してるのに、どこにもいけない」なんて、無間地獄でしかない。
実際、このあと二人は飛び降り自殺を図るのだから。
itoko さん
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