『ユダヤ人 (岩波新書)』の読書ノートリスト
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- 反ユダヤ主義者の根底であるという、社会的矛盾の真の原因を覆い隠し、それを特定の人々のせいにして不当な迫害をくわえるような傾向は、いろいろな形で、現在の日本にもあらわれて来ているのではないでしょうか。(まえがきより) 直ちに特定の個人を対象とし、その権利を剥奪したり、その生存を脅かしたりしかねぬ一主義を、意見などと呼ぶことは、わたしにはできない。(中略)こうした反ユダヤ主義は、言論の自由によって保証されるべき思想の範疇にははいらないのである。 第一、それは、思想とは全然別物である。むしろ、“情熱”である。 p.4~5 経験が、ユダヤ人という概念を生むというのは、とんでもない話で、逆に、その概念が経験に色をつけるのである。もし、ユダヤ人が存在しなければ、反ユダヤ主義者は、ユダヤ人を作り出さずにはおかないだろう。p.9 (続きを読む)
tmkn さん(2012/12/03 作成)