『堕落論 (角川文庫クラシックス)』の読書ノートリスト
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- 芭蕉は庭をでて、大自然のなかに自家の庭を見、また、つくった。彼の人生が旅を愛したばかりでなく、彼の俳句自体が、庭的なものを出て、大自然に庭をつくった、と言うことができる。その庭には、ただ一本の椎の木しかなかったり、ただ夏草のみがもえていたり、岩と、浸み入る蝉の声しかなかったりする。この庭には、意味をもたせた石だの曲がりくねった松の木などなく、それ自体が直接な風景であるし、同時に、直接な観念なのである。『日本文化私観』より(続きを読む)
NKazuyoshi さん(2012/12/16 作成)