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『成功は一日で捨て去れ (新潮文庫)』からの引用(抜き書き)読書ノート

引用(抜き書き)成功は一日で捨て去れ (新潮文庫)』の読書ノート作成者:h_nagashima さん

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企業経営は、何でも実際にやってみないと分からないことが多い。完全なものができるまで待っていたら、何にもできない。自分の会社や事業として、単純に「こんなことをしたい」のではなく、常に「どうあるべきか」を考えて決断しなくてはならない。多くの人が、自分に果してできるだろうか、自分には能力がないのではないか、こんなことよりも自分は別のことをしたほうがいいのではないか、などと思い悩む。それで大失敗するのだ。(P.39)
MEMO:
ビジネスに携わる人なら、だれもが「分かっている」であろうからこそ、この言葉は重い。

自分も仕事上、多くの代理店から提案を受けてきた。また、社内外に向けて自ら提案した経験も少なくない。
その経験から感じることだが、提案を受ける側は、「こんなことをしたい」あるいは「こんなことをしたら面白い」と提案されているように受け取ることが多い。
つまり、その提案を採用したら自分の会社や事業はどうなるのか、それがなかなか具体的にイメージできない。

長年勤務した会社や、携わった事業について、「あるべき姿」を正しく、かつ端的に述べることは、実は意外に難しい。日常の業務に追われる『社員』にとっては、かなり意識的にならなければ、そうとうに難しい(愚痴や批判というかたちでは、頻繁に小さく訴えがちだが)。
だからこそ、経営者が「あるべき姿」を明確に伝え続ける必要がある。

余談になるが、自分もかつて、「あるべき姿」を前提として、「大それた」提案を考えたことがある。「あるべき姿」には共感されたものの、自らの力不足で採用は見送られた。
そんな経験が、強く想起された一節だった。
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