楽園への道 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-2)』の読書ノート作成者:haruga6 さん
『2012/12/07 作成
フローラはよく眠れなかった。彼女はフリーメイソンの集会所で起こったことに失望していたし、ブルジョワに対して労働者に歩み寄るよう熱心に働きかけもしないで、侮辱したいと思う衝動を抑えきれなかったことを後悔していた。おまえは逆上する性格だね、フロリータ。四十一歳にもなってまだおまえは激情を抑えられないのだね。だが、その反抗的な精神と癇癪の破裂のおかげで、おまえは自由を保ち続けてこられたし、また自由を失うたびに取り戻せたのだった。
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haruga6 さん
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