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『読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読…』からの引用(抜き書き)読書ノート

引用(抜き書き)読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門』の読書ノート作成者:h_nagashima さん

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ロシアの知的エリートは、大学入学前に徹底的に教科書を読み込む。特に歴史と国語の教科書は、質量共に日本語の教科書を遥かに凌駕している。1年ずつかけて古代史、中世史、近代史、現代史を学ぶが、それぞれの教科書が500ページほどある。国語の教科書はそれ以上に厚い。
 日本でも、大学受験のために歴史を丸暗記する学生は少なくない。しかし、歴史の論理を理解しないまま丸暗記するので、大学入学後しばらくすると、ほとんど忘れてしまう。ロシアやイギリスの知的エリートは、きちんと理解したうえで徹底的に暗記につとめるので、その知識が血肉となり、将来応用が利くものになる。(P.43)
MEMO:
海外の知識エリートの努力は半端じゃないという話はよく耳にする。日本と比べて特に顕著に感じるのは、語学と歴史に対する取り組み方ではないか。
自分自身もそうだが、日本人は全般的に自国にまつわる歴史に鈍感ではないのだろうか。
歴史ものの小説やドラマが好きな人は多い。が、それは知識のきっかけでしかない。

「大学入試前に徹底的に教科書を読み込」んでいる日本の学生は少ない。基礎力をつけて論理を理解した人には、根本的にかなわない。それは勉強にかぎったことではないはず。

日本には以前から英会話学校がたくさんあるが、実際に英語を習得している人もあまり見かけない。
著者の佐藤氏がさりげなく触れている一節に戦慄する。
今、この瞬間からでも、本物の知識を身につけられるように意識を変えなければいけない。
佐藤氏の『読書の技法』は、その心構えを示唆しているようにも感じる。
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