なぜ書くか: エリザベス・ボウエン/グレアム・グリーン/V・S・プリチェットの往復書簡集』の読書ノート作成者:haruga6 さん
『2013/03/31 作成
ここで私は挿話的に、「不忠節」(disloyalty)の徳の重要性を再び強調したい。作家がこの徳を保持できさえすれば世間からの汚れを逃れるのだが、――これは純粋性よりも作家たちにとってははるかに重要なものである。名誉とか、国家の保護や、同類の作家たちの成功、称賛などはみなこの不忠節を吸い取る。彼らが教会や国に対する忠節心がなければ、彼らは逆に自分自身の創ったイデオロギーに忠実になるだろう。そして彼らは統一見解を保持していて一貫性があるといって褒められるだろう。絶望ですら忠節心の一形態になりうる
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haruga6 さん
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