インテリジェンス人間論』の読書ノート作成者:JAZZ_MAN さん
『2013/04/30 作成
ネタバレ注意!
313年のミラノ勅令でコンスタンス帝が公認して、キリスト教は体制側の宗教なったが、それまでは信者を増やして支持基盤を拡大することが、キリスト教が存続するために必要とされていた。そこで正統派教会は、洗礼と聖贄という原理原則を維持すると同時に、学識を重んじるグノーシス主義を厳しく排除しようとしたのである。
ローマに公認された後は、キリスト教神学でも高度な学術的体系が構築されるようになったが、それでも基本的にキリスト教は知識に対する不信が大きい。(P229)
ローマに公認された後は、キリスト教神学でも高度な学術的体系が構築されるようになったが、それでも基本的にキリスト教は知識に対する不信が大きい。(P229)
MEMO:
国益を常に考える「外交官」という職業人からみた人間論。その視線は冷静の中にも、どこか温かく、著者である佐藤氏が直接接した政治家の「人」の本質に迫る。北方領土をめぐる元総理の小渕さん、橋本さんの姿勢、逸話は、安倍総理がロシアに訪問している今、読み返すとなかなか興味深いものがある。また、宗教的な歴史解釈から国家、民族間の問題を整理、分析する点は、無宗教の日本人には気づかされる点も多い。キリスト教の「科学」「知識」に対する立場が理解できた。
JAZZ_MAN さん
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