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『採用基準』からの引用(抜き書き)読書ノート

引用(抜き書き)採用基準』の読書ノート作成者:masudakotaro さん

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【第4章 リーダーがなすべき四つのタスク】

■その1:目標を掲げる
まずリーダーに求められるのは、チームが目指すべき成果目標を定義することです。そしてその目標は、メンバーを十分に鼓舞できるものである必要があります。

人がつらい環境の中でも歩き続けられるのは、達成すれば十分に報われる目標が見えているからです。その目標、すなわちゴール(到達点)をわかりやすい言葉で定義し、メンバー全員に理解できる形にしたうえで見せる(共有する)のが、リーダーの役割です。

そもそも、簡単に達成できる成果目標しかないのであれば、その集団は最初からリーダーを必要としていません。

「変化に対応する力のある人「を求めるという言い方がありますが、リーダーシップ・ポテンシャルの高い人を求めるという趣旨から言えば、変化への対応力が高い人ではなく、むしろ、「変化を起こす力のある人」が求められます。

リーダーにとって変化は自分が起こすものであって、外からやってきて対処すべき対象ではありません。

■その2:先頭を走る
先頭を走るということは、自らの最終的な勝利を犠牲にせざるを得ないほど大変なことなのです。

何にせよ、最初の一人となるのは負担が大きく、その立場に自らをおくと決めることは勇気のいることです。

一人目になることは、必ずしも得な選択ではないのです。それでも「最初の一人になる」、「先頭に立つ」ことを厭わないのがリーダーです。

■その3:決める
リーダーとは決める人」です。検討する人でも分析する人でもありません。

リーダーとは、たとえ十分な情報が揃っていなくても、たとえ十分な検討を行う時間が足りなくても、決めるべき時に決めることができる人です。

過去のことならともかく、未来のことに関して十分な情報が揃うことはありません。リーダーの役目は過去の情報を整理してまとめることではなく、未来に向けて決断することですから、常に不十分な情報しかない中で、決断することを求められます。

十分な情報が揃っているのなら、リーダーでなくても決断はできます。リーダーの役目は「情報も時間も不十分な中で、決断をすること」なのです。

なぜベストな決断でなくても、決めることが重要なのか。ひとつの理由は、何かを決断すると、問題を浮かび上がらせることができるからです。

■その4:伝える
もうひとつ、リーダーの大切な仕事が、コミュニケーションです。

一定数以上の組織を率いている場合や、多様な価値観をもつ人が混在している場合、また、成果を出すことが極めて困難な状況では、言葉によって人を動かすことは必須となります。

マッキンゼーではよく「まったく同じ人間が二人いるなら、どちらか一方は不要だ」と言われます

同じものを見ても、時には異なることを感じとるからこそ、それぞれの人の存在価値があるのです。

このように、リーダーのなすべきことは①目標掲げる、②先頭を走る、③決める、④伝える、の四つに収束します。

目標を掲げ、先頭に立って進み、行く道の要所要所で決断を下し、常にメンバーに語り続ける、これがリーダーに求められている四つのタスクなのです。
MEMO:
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