対岸の彼女 (文春文庫)』の読書ノート作成者:itoko さん
『2012/11/01 作成
ダイニングから聞こえてくる会話を聞き流しながら日誌を書いていた小夜子は、向かいの机に置いてあるものにふと目をとめた。折り畳んだ布地に手を伸ばし、広げてみる。それは黒いエプロンだった。胸当ての部分に「プラチナクリーニングサービス」とローマ字で白く染め抜かれており、ロゴマークである土星みたいな星の絵がある。
どうしてもうユニフォームができあがってるんだろう。陽射しの下を歩いていたときと同じぼんやりした頭で小夜子は思った。おまえがいないことで支障が出るような仕事じゃないんだろーー修二の声が耳元で聞こえたような気がして小夜子は顔を上げる。
どうしてもうユニフォームができあがってるんだろう。陽射しの下を歩いていたときと同じぼんやりした頭で小夜子は思った。おまえがいないことで支障が出るような仕事じゃないんだろーー修二の声が耳元で聞こえたような気がして小夜子は顔を上げる。
MEMO:
P.203
関係に微妙なズレが生まれ始める瞬間。
このあたりの感情の機微を差し込むのがうまい。
関係に微妙なズレが生まれ始める瞬間。
このあたりの感情の機微を差し込むのがうまい。
itoko さん
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