『ビリー・ミリガンと23の棺〈下〉 (ダニエル・キイス文庫)』の読書ノートリスト
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- 「意図的にすべてをやめるという選択をすることによって,彼らは自分たちの運命を支配することができるのだ」 「これは他人を操るためではなかった。もはや病院に利用され,政治家に利用され,メディアに利用されるのは耐えられなかった。ある男を殺したと疑われ,その男がまだ生きているのに,第一容疑者とみなされることには対処できなかった」 「彼らがもう力をふるえないと知って,大きな喜びを感じた。自分が自分の人生を支配しているのだとわかった。なぜなら自分が死ねば,彼らはその遺体を外に運び出さなければならないからだ。どんなに閉じ込めておきたくても,彼の脳に錠をかけることはできないし,いまは彼の肉体を閉じこめておくこともできない。彼はまさしくここを去ろうとしているのだ」 「つまり,ぼくがまずチャーマーを許さなければならないということです。彼の墓を見つけてほんとうに死んだことをたしかめたいですが,でも墓を汚すようなことはしません。彼に許すといいます。そうすれば彼の霊は,子供の頃の彼を傷つけた誰かを許し,たぶん許しは過去に遡っていき,未来を変えるでしょう。人間は,お互いに傷つけあうことをやめなければならないのです」(続きを読む)
masudakotaro さん(2013/03/20 作成)