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『夜になるまえに』からの引用(抜き書き)読書ノートリスト

引用(抜き書き)『夜になるまえに』の読書ノートリスト

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  • キューバ人には破壊主義的なところが、人を妬むような傾向がある。一般的に大多数の人は偉大さに我慢ならないし、誰かが突出することに耐えられず、あらゆる人を同じ凡人のレヴェルに揃えようとしたがる。これは許しがたいことだ。 P376(続きを読む
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haruga6さん
haruga6 さん(2013/08/21 作成)
  • その監房は床が地面の汚い場所で、高さがわずか1メートルしかなく立ち上がれなかった。ベッドは二段ベッドではなく、マットのない鉄の簡易ベッドにたいなものだった。一つの窪みで用を足さなくてはならず、水を飲むためのカップ一つなかった。まるでシラミやノミの供給センターみたいだった。その虫たちは歓迎の言葉を述べようとしてぼくに飛びかかってきた。 p268(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/08/18 作成)
  • ぼくの新世界は政治力に支配されていなかったが、同じくらい忌まわしいもう一つの力、つまり、金力に支配されていたのだ。何年かこの国で暮らしてみて、ここは魂のない国であることが分かった。すべてが金次第なのだから。P401 (続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/09/04 作成)
  • 共産主義体制と資本主義体制の違いは、いずれの体制もぼくたちの尻を蹴飛ばすものですが、共産主義体制では蹴飛ばされると拍手をしなくてはならない、ところが資本主義体制では蹴飛ばされると叫ぶことができるということです。ぼくはここに叫びたいのです。 P371(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/08/21 作成)
  • 国家公安局によるその乱暴な一斉検挙で何百という若者たちが力ずくで警察に逮捕され、強制収容所に連れて行かれた。サトウキビの刈り入れの人手が必要だったからだ。サトウキビの収穫が近づくと、まだ大胆にも通りを散歩していたバイタリティのある長髪の若者たちはみんな引っぱっていかれてしまった。ちょうどはるか昔に、インディオや黒人奴隷たちが砂糖プランテーションに引きずられていったときのように。それは非合法で緊迫した、とはいえまだ創造性やエロティシズム、明晰さや美があった一つの時代の終わりだった。その若者たちは二度とそのころの自分にもどることがなかった。長期間の強制労働と監視のあと、たいていは隷属化した幽霊になり、浜辺にさえ寄りつかなくなった。 P185(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/08/21 作成)
  • ビルヒリオは永遠の少数派、確固たる不服従者、不断の反逆者を体現していた。 P354(続きを読む
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    haruga6 さん(2013/08/21 作成)
  • これがカストロ主義が成し遂げた最も恐ろしいことの一つだった。友情の絆を断ち切り、親友たちに対して不信感を抱かせ、親友たちを密告屋に、警官に変えてしまうこと。ぼくはもう友人たちの多くを信用しなくなっていた。 P217(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/08/15 作成)
  • 植物は誰が自分を愛してくれるか、誰が自分のことを理解できないかが分かり、不慣れな人間が世話をすれば大きくならないし実もつけない。土地を耕す資格があるのは田舎に住んで自然を愛し、その秘密を知る人たちだけだ。土地を耕すことは愛情の行為であり、伝承的な行為である。植物や種は世話をしてくれる人に、何も言わなくても分かりあえる、そんな関係を求めるのだ。 P101(続きを読む
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    haruga6 さん(2013/08/21 作成)
  • 美はそれ自体、どんな独裁にとっても危険なもの、闘争的なものだ。独裁が人々に課している制限を超えていくような世界を含んでいるのだから。それは政治警察の支配の及ばない領域である。したがって誰にも統治されることがない。だからこそ独裁者たちは苛立ち、なんとかして破壊しようとする。美は独裁体制下ではいつも反体制である。というのも、どんな独裁もそれ自体、見苦しい醜悪なものなのだから。美を実践することは独裁者とその官吏たちにとって現実逃避的な、あるいは反動で黄な行為である。 P134(続きを読む
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    haruga6 さん(2013/08/21 作成)
  • 川は抑えられない暴力の魅力に憑かれてとどろいていた。氾濫するその川の力はたいていのものを押し流し、木々や岩、動物、家を運び去っていった。それは破壊の、そしてまた、生の法則の神秘だった。その川がどこまで行くのか、その逆上した流れどこまで達するのか、そのときはよく知らなかったが、その轟音といっしょにぼくもいかなくちゃならない、ぼくもその水に飛び込んで消えなくちゃいけない、わずかとはいえ心の安らぎは常に先へと進むその激流の中でしか見いだせない、と何かがぼくに言っていた。でも、飛び込む勇気がなかった。ずっとぼくは臆病だった。川辺まで近寄ると、あと一歩出ろ、そうすりゃ渦がおまえを呑みこんでくれる、と川がぼくに向かって吠えていた。そのときそうしていたら、いったいどれだけ多くのことが避けられたか。 P41(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/08/21 作成)
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