『夜になるまえに』の読書ノートリスト
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- キューバでは知らなかった動物群をいま発見していた。つまり贅沢な共産主義者という人種を。ハーバード大学でのある祝宴の最中、一人のドイツ人教授が「君がキューバで苦しんだかもしれないということはある程度理解できるが、私はフィデル・カストロを大いに称賛しており、カストロがキューバで行ったことにはとても満足している」とぼくに言ったのだ。そのときその男は料理を乗せた大きな皿を手にしていた。ぼくは「あなたがフィデル・カストロを称賛することはとってもいいことだと思う。でもそうなら、あなたは食べ物が乗ったその皿を持っているわけにはいかない。キューバに住んでいる人は、将校を別にしたら誰一人としてこんな食べ物を食べられないからだ」と答えた。そして、その教授の皿をつかんで、壁に投げつけた。 p373(続きを読む)
haruga6 さん(2013/08/21 作成)