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haruga6 さんのプロフィール

haruga6 さん
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  • 宝島 (光文社古典新訳文庫)

    宝島 (光文社古典新訳文庫)

    スティーヴンスン / 光文社 / 文学・評論

    「うん、ひどかった」べつの男があいづちを打った。「生きてるときは、怒り狂うか、ラムを持って来いとどなるか、でなきゃ歌だ。」 P346(続きを読む
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    2013/03/09 作成
  • ゴッホの手紙 中 テオドル宛 (岩波文庫 青 553-2)
    僕がモデルを得られないのは、「まずく描かれた」と人が思うせいらしい。つまり僕が描くのは、絵の具をこてこてに塗りつけた絵ばかりだからだ。そこで娼婦たちでも係り合うのを恐れ、自分たちの肖像が笑われるのを心配するのさ。それにしても人々がもう少し好意を持ってくれたら、たくさん仕事ができるのにと思うと、やっぱりがっかりせざるを得ない。僕には、「葡萄は緑だ」と言って引き下がるわけにはいかない。(続きを読む
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    2012/10/29 作成
  • ゴッホの手紙 下 テオドル宛 (岩波文庫 青 553-3)
    ベルナールとゴーガンに便りして、われわれに課せられた義務は考えることであって、夢みることではないと言ってやった。彼らが夢の赴くままに描いた作品に驚いているとも言ってやった。なんの注意も払わずにオリーブ園のキリストを描いたのを見ては腹が立ってきたし、今月はオリーブ園を制作した。もちろん、僕の場合は聖書の主題を描く気はなかった。というのはベルナールが自分の絵の写真を送ってくれたからだ。それは空想や悪夢のようなもので、博識的でもあるールネッサンス初期の作風にのぼせ上がっているのがわかるがーはっきり言って英国のラファエル前派の連中の方がずっとましだったし、ビュヴィスもドラクロワも、ラファエル前派の人たちよりは健全だった。 ~224p(続きを読む
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    2012/10/29 作成
  • ゴッホの手紙 下 テオドル宛 (岩波文庫 青 553-3)
    僕が愉快に描いた肖像画だがーなかなかむつかしかった。今度はちいさなオルガンに向かったところをポーズさせようと約束してくれた。君のためにも一点描くとしようーこの絵は横に細長い麦の絵と対照したらたいへん良いと思う。それで一方の画布は縦にながい桃色で、もう一方のは淡い緑と黄緑で桃色の補色になる。しかし、まだまだ人々が互いに引き合う絵や自然の断片の一つと他の一つの間に、不思議な関係のあることを理解するまでには前途遼遠だ。 ~p272(続きを読む
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    2012/10/29 作成
  • ゴッホの手紙 下 テオドル宛 (岩波文庫 青 553-3)
    それで昨日は二人の人に出会った。母親は濃い洋紅色のドレスを着、娘は薄桃色に着飾って、なんの飾りもない黄色い帽子をかぶり、田舎風のとても健康的な人物、大気に晒され、陽に焼けている。母親は特に真っ赤な顔をして、髪は黒く、耳にはダイアモンドを二つはめていた。それでまたもドラクロアの「聖母教育」の絵を思い出した。顔の表情にはジョルジュ・サンドの考えていたことが表れているように思えた。ドラクロアのージョルジュ・サンドの半身像ーという絵を知っているかい。 ~p274(続きを読む
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    2012/10/29 作成
  • ゴッホの手紙 下 テオドル宛 (岩波文庫 青 553-3)
    もっと念を入れて仕上げたい。困難な時期にいろいろ起こるこうした考えや、移り変わりの激しい効果はついに実行を不能にさせ、経験と毎日のちょっとした仕事だけが、長い目で見れば完全に、正確に、円熟させるのである。したがって遅い長い仕事だけが唯一の道であり、良い作品を仕上げようとするいかなる野心も、偽りなのだ。毎朝、仕事にかかっても、失敗する場合もあり得るではないか、成功するとは限らない。絵を描くためには、落ち着いた規則正しい生活が絶対に必要だ。 ~226p(続きを読む
    2,743 Views
    2012/10/29 作成
  • ゴッホの手紙 下 テオドル宛 (岩波文庫 青 553-3)
    こんなにも多くの人間が卑劣にも一団になって、病人の僕一人に対抗するのを見たときは、まるで胸を棍棒で打たれたみたいだったのがわかるだろう。 さてーこれ以上心配しないでいい。僕は精神的にひどく弱っているが、ある程度落ち着きを取り戻してきたから、腹を立てずにすんだ。 たびたびいじめられた経験から卑屈の情が身につき、それで辛抱できる。(続きを読む
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    2012/10/29 作成
  • ゴッホの手紙 下 テオドル宛 (岩波文庫 青 553-3)
    ここしばらく僕の健康は順調だ。僕の思考力は絶対に正常で澄んでいる、さらに以前よりずっと良くなっているから、ペーロン氏が僕を本当の狂人でないと言ったのはもっともだ。だが発作は恐ろしい、それに全然意識がなくなってしまうのだ。それでも常に危険にさらされている坑夫が急いで働くように、僕を仕事に引き付け、真剣にさせてくれる。(続きを読む
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    2012/10/29 作成
  • 夜明け前のセレスティーノ (文学の冒険シリーズ)
    自分の力を鼻にかけてはならない。白い奴隷のように、それから黒い奴隷のようにこっそり立ち去る、そんな昼と夜とを死が消し去るのをおまえは妨げられはしないのだから ムサ=アグ=アマスタン p167(続きを読む
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    2013/08/18 作成
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