死者の書・口ぶえ (岩波文庫)』の読書ノート作成者:NKazuyoshi さん
『2012/11/22 作成
ネタバレ注意!
新しい物語が、一切、語部の口にのぼらぬ世が来ていた。
だが、そういう物語りはあっても、それは唯、此里の語部の姥の口に、そう伝えられている、と言うに過ぎぬ古物語りであった。僅かに百年、其短いと言える時間も、文字に縁遠い生活には、さながら太古を考えると、同じ昔となってしまった。
だが、そういう物語りはあっても、それは唯、此里の語部の姥の口に、そう伝えられている、と言うに過ぎぬ古物語りであった。僅かに百年、其短いと言える時間も、文字に縁遠い生活には、さながら太古を考えると、同じ昔となってしまった。
NKazuyoshi さん
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