楽園への道 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-2)』の読書ノート作成者:haruga6 さん
『2012/12/07 作成
口論は夜明けまで続いた。おまえは言い争ってもすぐに忘れるたちだったね、ポール。けれどもフィンセントはそうではなかった。彼はいつまでも青ざめたままでひどく不安そうで、何日もそのことについてぶつぶつ文句を言っていた。狂ったオランダ人にとって重要でない、どうでもいいものは何一つなかった。すべてが生存の神経中枢に触れ、神、生、死、狂気、芸術など大きな課題に結び付けられていた。
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haruga6 さん
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