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『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつ…』からの引用(抜き書き)読書ノート

引用(抜き書き)スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』の読書ノート作成者:masudakotaro さん

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 敵役を投入する。
 スティーブ・ジョブズは,解決すべき問題という敵役を登場させ,ストーリーに説得力を持たせる。
 敵役(問題)を登場させると,聴衆が主人公(解決策)を応援したくなる。
 実は,あなたが売り込みたい製品がどうしても気になる人などいない。人々が気になるのは,問題を解決すること,その結果,少しだけ暮らしがしやすくなることだ。だから,ジョブズは,みんなが感じている痛みを取り上げ,その理由を示し,痛みを治療する方法を提示するのだ。
 痛みを明確にできれば,その痛みをやわらげてくれる製品やサービスが受け入れられる可能性が高くなる。
 早い段階で敵役を導入すると,説得力が高まりやすい。入れ物としてカテゴリーが用意されていると,新しいアイデアがすんなり頭に入るのだ。
 プレゼンテーションでは,まず全体像(問題)から話を始め,その後詳しい話(提示する解決策)へと展開する。
 問題提起は長い必要などない。以下の質問,4つにすべて答えられる1文を作ればいいのだ。①何をするのか?②どの問題を解決しようとしているのか?③他とはどう違うのか?④なぜ気にかける必要があるのか?
 プレゼンテーションの早い段階で敵役を導入する。解決策を提示する前に,必ず,問題を提起するのだ。問題提起は,聴衆が痛みを感じる部分を鮮明に思い描ければ簡単に行える。「なぜこれが必要なのか」と自問すれば問題は提起でいる。
 時間を割いて問題を詳しく説明する。聴衆に実感を持ってもらう。痛みを強く感じてもらう。
 4つの質問を活用し,エレベーターピッチを作る。2番目の質問,「どの問題を解決しようとしているのか?」に特に注意を払うこと。忘れてはならないのは,あなたの製品など気にする人はいないということ。人々が気にするのは,自分の問題を解決することなのだ。
 正義の味方を登場させる。悪玉は危険な奴ほどよい。敵役(今の製品の限界)を導入したら,次にヒーローを導入する。暮らしを楽に,楽しくてくれる解決策だ。
 30秒で問題を提起し,解決策を提示する。
 業界や製品カテゴリーの現状を描写し,それがどうあるべきなのか,自分のビジョンを紹介する。
 ユーザーが痛みを感じるポイントをはっきりさせて敵役としたら,自分の会社,製品,サービスがどのような形でその痛みをやわらげてくれるのか,分かりやすい言葉で説明する。
 「ただしたいと思う問題に対して情熱を持っていなければ最後まで頑張りとおせない」というスティーブ・ジョブズの言葉を忘れないこと。

【第2幕 体験を提供する】
 禅の心で伝える。
 ジョブズのプレゼンテーションは,とてもシンプルで視覚的,そして,箇条書きがない。
 ジョブズは製品でもスライドでも,「すっきりシンプルに」をモットーにデザインを行う。
 スライドをシンプルにすれば,注意は集中すべきところ,つまり,スピーカーへと集まる。
 マルチメディア表現の原則:言葉と絵,両方を使って提示されたほうが理解しやすい。
 近接の原理:マルチメディアで説明を行うとき,文字と絵はばらばらではなく,対応するものを提示するべきだ。
 注意分割の原理:マルチメディアで説明を行うとき,言葉は文字としてスクリーンに表示するのではなく,耳から聞き取るナレーションとして提示すべきだ。
 一貫性の原理:マルチメディアで説明を行うとき,余分な言葉や絵はなるべく少なくすべきだ。
 画像優位性効果:言葉ではなく絵で考えを表現したほうが記憶に残るプレゼンテーションとなる。
 簡素化というのはスライドに書く言葉だけでなく,口から出る言葉にも適用すべき原則なのだ。
 箇条書きは避けること。必ず。いや,なるべく,か。書籍,書類,電子メールなど読まれることが前提の場合には箇条書きを使ってもよい。実際,箇条書きを使ったほうが分かりやすくなることも多い。しかしプレゼンテーションのスライドでは使わないこと。絵を使うほうがずっとよい。
 1枚のスライドはひとつのテーマに絞り,それを写真や画像で補強する。
 見た目が美しいスライドを作れるように努力する。アーティストでなくてもイメージ豊富なスライドは作れる。
 数字をドレスアップする。
 数字というものは,理解しやすい文脈に入れてあげないと力を発揮しない。そして理解しやすい形は,何と言っても,みんながよく知っているものと関連付けることだ。
 プレゼンテーションの中核となるテーマには,それを支持するデータを用意すること。どの数字を使うのかをよく考えること。数字を多く出しすぎると聞き手が嫌になってしまう。
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