反米の系譜学―近代思想の中のアメリカ (MINERVA人文・社会科学叢書)』の読書ノート作成者:kohaku_nanamori さん
『2013/09/15 作成
「義憤に駆られて自国の擁護に立ち上がることが、現代の学術研究において許されるなら、私は素朴な闘争の呼びかけから本書を始めたいと思う。今やアメリカを奪還すべき時である。文芸批評家や哲学者、そしてポストモダン思想家を自称する連中から、今やアメリカを奪還すべき時である。彼らこそ、まさに『アメリカ』という言葉を、グロテスクで、淫猥で、怪物的で、無能で、矮小で、平板で、精彩を欠き、破壊的で、奇形で、無教養で、そして(つねに括弧つきの)『自由』ものを示す、一つのシンボルに転化して来たのである。私はわが同胞に向けられた攻撃について警鐘を鳴らし、『現代哲学による批判にはこう反論せよ、文芸批評による批判にはこう反論せよ』と警告を発しながら、講演会場を渡り歩くことだろう。」(1997刊、「序論 アメリカを奪還せよ」p.I)
MEMO:
なかなか挑発的な始まり方だな。
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