宇宙はなぜこのような宇宙なのか――人間原理と宇宙論 (講談社現代新書)』の読書ノート作成者:kohaku_nanamori さん
『2013/10/14 作成
「コペルニクスが与えてくれた教訓は、『われわれは宇宙の中心という、何か特権的な位置を占めているかのような、根拠のない思い込みをしてはいけない』という健全なものだった。しかし残念ながら、この教訓を過度に拡張して、『われわれの置かれた状況は、いかなる意味においても特権的なものではありえない』という、きわめて疑わしいドグマにしてしまう傾向が強い(そしてその拡張は、必ずしも無意識のうちに行われているわけではないのである。)」(p.131)
「(a) われわれが存在するためには、特別に好都合な条件(温度、科学的環境など)が必要であること
(b) 宇宙は進化しており、局所的なスケールでは決して空間的に均質ではないこと」(p.132)
「このコインシデンス[宇宙の年齢に制約があること]は、宇宙におけるわれわれの居場所は、観測者としてのわれわれ[人間]の存在と両立しなければならないという意味において、特権的なものにならざるを得ないという、「弱い」人間原理を受け入れる覚悟が必要であることを示している」(p.145)
「宇宙は(それゆえ宇宙の性質を決めている物理定数は)、ある時点で観測者を創造することを見込むような性質を持っていなければならない。デカルトをもじって言えば、『我思う。ゆえに世界は核の如く存在するのである』のである」(p.155)
「(a) われわれが存在するためには、特別に好都合な条件(温度、科学的環境など)が必要であること
(b) 宇宙は進化しており、局所的なスケールでは決して空間的に均質ではないこと」(p.132)
「このコインシデンス[宇宙の年齢に制約があること]は、宇宙におけるわれわれの居場所は、観測者としてのわれわれ[人間]の存在と両立しなければならないという意味において、特権的なものにならざるを得ないという、「弱い」人間原理を受け入れる覚悟が必要であることを示している」(p.145)
「宇宙は(それゆえ宇宙の性質を決めている物理定数は)、ある時点で観測者を創造することを見込むような性質を持っていなければならない。デカルトをもじって言えば、『我思う。ゆえに世界は核の如く存在するのである』のである」(p.155)
MEMO:
Carter(1974)を訳出した箇所。
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