麦ふみクーツェ (新潮文庫)』の読書ノート作成者:dotetintin さん
『2014/03/11 作成
ネタバレ注意!
はじめからわかってた。方向図なんてないって。目が見えようが見えなかろうが、ひとは地図のとおりに歩くことはできない。音の地図にかぎらず、それはたえずかきかえられる。予想もつかないついたてが突如としてあらわれ、足もとの砂がまたたくまに崩れおちる。そして、いくら風景がかわっても、ひとはその先へその先へと、あるいていかなけりゃなんない。
音楽の演奏もまた同じだ。楽譜をみていたって音楽は鳴りださない。
そうさ、わかりきってたことなんだ。
音楽の演奏もまた同じだ。楽譜をみていたって音楽は鳴りださない。
そうさ、わかりきってたことなんだ。
MEMO:
このときねこは、最高峰のチェロ弾きに音楽を教わるため、おじいちゃんと父さんがかつて「ひどい暮らし」をおくった街へひとりで旅立つことを決意する。
都会の音楽学校では、自分に必要なものは絶対に得られないから。
自分で動かなきゃ、何かしなきゃ、どこへも行けないし何も始まらないということ。
都会の音楽学校では、自分に必要なものは絶対に得られないから。
自分で動かなきゃ、何かしなきゃ、どこへも行けないし何も始まらないということ。
dotetintin さん
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