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『反米の系譜学―近代思想の中のアメリカ (MINERVA人文…』からの引用(抜き書き)読書ノートリスト

引用(抜き書き)『反米の系譜学―近代思想の中のアメリカ (MINERVA人文・社会科学叢書)』の読書ノートリスト

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  • 「人類学は最初の近代的な、あるいは実証主義的な社会科学であり、アメリカ退化論(<-原著では、 American degeneracy theory みたい、引用者注)はその基礎となった。人類学の祖はジョルジュ・ルイ・ルクレール、つまりビュフォン伯であり、アメリカ退化論をはじめて提起したのも、彼であった。(第1章、p.20)」 「アメリカ退化論の支持者の中には、著名な百科全書派であり、『両インドにおけるヨーロッパ人の植民および商業の哲学的・政治的歴史』(一七七○年)の著者であるレナール師、『アメリカの歴史』(一七七七年)の著者であるスコットランド人歴史家のウィリアム・ロバートソン、そして今となっては忘れられてしまったコルネリウス・ド・ポー師などがいた。とりわけここでの議論で一番重要なのは、『アメリカ人に関する哲学的考察』という三巻にわたる長大なアメリカ論を著したド・ポーである。(第1章、p.21)」 「管見によれば、ド・ポーに関する唯一の英語論文は、Henry Ward Church,\"Corneile de Pauw and the Controversy over the his Recherches ohilosophiques les Americains,\" Publications of the Modern Languages Asssociation of America 51 (March 1936):178-206である。(注(11)p.272)」(続きを読む
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kohaku_nanamoriさん
kohaku_nanamori さん(2013/09/15 作成)
  • 「過去二○○年間以上にも遡れる潮流の中で、ヨーロッパの最も傑出した思想家のうちには、『アメリカ』という言葉をとらえて、単なる場所や国以上のものに仕立て上げた者もいた。彼らはこの言葉を、哲学上の概念や文学上の修辞以上に転化してきたのである。ドイツではヘーゲルから(シュペングラーとユンガーを経て)ハイデガーに至る人々が、フランスではビュフォンから(ド・メーストルとコジェーブを経て)ボードリヤールに至る人々が、新たなアメリカを創出してきた。」(p.I) (続きを読む
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    kohaku_nanamoriさん
    kohaku_nanamori さん(2013/09/15 作成)
  • 「義憤に駆られて自国の擁護に立ち上がることが、現代の学術研究において許されるなら、私は素朴な闘争の呼びかけから本書を始めたいと思う。今やアメリカを奪還すべき時である。文芸批評家や哲学者、そしてポストモダン思想家を自称する連中から、今やアメリカを奪還すべき時である。彼らこそ、まさに『アメリカ』という言葉を、グロテスクで、淫猥で、怪物的で、無能で、矮小で、平板で、精彩を欠き、破壊的で、奇形で、無教養で、そして(つねに括弧つきの)『自由』ものを示す、一つのシンボルに転化して来たのである。私はわが同胞に向けられた攻撃について警鐘を鳴らし、『現代哲学による批判にはこう反論せよ、文芸批評による批判にはこう反論せよ』と警告を発しながら、講演会場を渡り歩くことだろう。」(1997刊、「序論 アメリカを奪還せよ」p.I) (続きを読む
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    kohaku_nanamoriさん
    kohaku_nanamori さん(2013/09/15 作成)
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