プラトン入門 (岩波文庫)』の読書ノート作成者:fishdeleuze さん
『2013/03/11 作成
プラトンがイデア論に到達した経緯はこのようであった。真に存在するものについてのみ知識がありうることは明らかである。そこで次の段階は、これらの極めて重要な実在についての知識をいかにして獲得するかを解明するための理論として、ひとつの認識論を作り出すことであった。すでに見たように、我々は生れ出る以前に知識を持っており、それは想起によって取り戻すことができる。しかも知識の一端さえ取り戻せば、精神の連想作用によって、全体的な回復につながる、というのがプラトンの考えであった。P.140
fishdeleuze さん
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