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『プラトン入門 (岩波文庫)』からの引用(抜き書き)読書ノートリスト

引用(抜き書き)『プラトン入門 (岩波文庫)』の読書ノートリスト

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  • プラトンは魂の意義をさらに深いものにした。魂は、人間のうちにあって、イデアを感得することのできる部分のことである、と述べられている。つまり魂は、移ろい行く非実在的な感覚世界と永遠の実在的なイデア世界とのギャップを橋渡しするものである。 P.155(続きを読む
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fishdeleuzeさん
fishdeleuze さん(2013/03/12 作成)
  • プラトンの学説に接すれば分かるように、彼は神の意図ないし神の計画の存在に確信を抱いていた。プラトン哲学とキリスト教とはともに目的論を信条としたものであるが、それら両者の間の重要な相違は、前者がアスピレーション(神的なものへの憧憬・熱望)をとくのに対し、後者はインスピレーション(神の啓示・恩寵)を説くところにある。「序論」P.17 (続きを読む
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    fishdeleuzeさん
    fishdeleuze さん(2013/03/11 作成)
  • およそ感覚的な世界は全体がつねに流転状態にあって、それについてはいかなる学問的知識もありえない、という(クラテュロス、ヘラクレイトス的な学説から影響を受けたプラトン独自の体系)考え方は、また後年にいたっても、プラトンはなおこうした見解を保持していた。P.143(続きを読む
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    fishdeleuzeさん
    fishdeleuze さん(2013/03/11 作成)
  • 「想起」を達成するための方法を、彼は哲学的問答法(ディアレクティケー)と呼んだ。ソクラテスの問いと応答による方法に示唆された手続きだったからである。それは特殊な形態の会話であって、議論の「主導者」と答え手の間で遂行される。その目的は、論理的な分析を通じて第一原理へと遡行することにある。その手順は種概念の考察に始まり、類概念の認識認識へと遡っていき、そしてさらに類からより高次の実在へと知性に可能なかぎり進んでいく。その最終局面においては、ついに直知の働きによって、突如として理解のひらめきが生じ、善のイデアそのものが認識される。これこそは、われわれの立てる諸前提(仮説)すべての意味と正当性がそれに依存している当の最終究極の根本前提にほかならないのである。この究極のイデアを認識すれば、逆の肯定すなわち論理的総合が可能になり、いかにして諸帰結が相互に本来的な仕方で出てくるのかが示されることになろう。これら分析と総合の過程は、それぞれ「総合」と「分割」という名で知られている。P.140-141(続きを読む
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    fishdeleuzeさん
    fishdeleuze さん(2013/03/11 作成)
  • プラトンがイデア論に到達した経緯はこのようであった。真に存在するものについてのみ知識がありうることは明らかである。そこで次の段階は、これらの極めて重要な実在についての知識をいかにして獲得するかを解明するための理論として、ひとつの認識論を作り出すことであった。すでに見たように、我々は生れ出る以前に知識を持っており、それは想起によって取り戻すことができる。しかも知識の一端さえ取り戻せば、精神の連想作用によって、全体的な回復につながる、というのがプラトンの考えであった。P.140(続きを読む
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    fishdeleuzeさん
    fishdeleuze さん(2013/03/11 作成)
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