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『太ったんでないのッ!? (新潮文庫)』からの引用(抜き書き)読書ノート

引用(抜き書き)太ったんでないのッ!? (新潮文庫)』の読書ノート作成者:akinomiya さん

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作成
不思議なもので、人はおいしいものにありつくと、声も動作も大きくなる傾向にあるけれど、納得のいかぬ味に出会うと、概して静かになる。 「大器バンザイ」p53

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私が好むのは、モノではなく泡(あぶく)のように消える贅沢である。 「指輪物語」 p60

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通常、何かに目がないという場合、二つのケースが考えられる。すなわち、そのモノに対して大いに造詣深く厳しい場合と、逆に判断がゆるくなる場合である。 「顰蹙茶漬け」p66

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贅沢とは、広くて大きいことなのだ。だからダンフミは贅沢を喜ぶのであろう。そう言うと、
「大きいだけじゃないの。贅沢はエレガントでなきゃダメなの」 「ディッファレント!」p77

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だいたい、本当においしいと思ったときは、マナーを度外視してよいはずだ。 「「おいしい」まわり」 p130

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食べ物には力がある。食べ物は強い。人は食べなくては生きていかれない。この世で最高のスパイスは「空腹」なのだ。 「最後に愛は勝つ!」 p133

MEMO:
初読みは2007年5月3~6日。GW中、家での読書に選びました。 再読は2011年12月23~25日。 お正月明けには禁句のようなタイトルの本の紹介になってしまいましたね。

このお二方の往復エッセイは、『ああ言えばこう食う』 『ああ言えばこう嫁行く』 に続いて、3冊目。 「そろそろ読みたいなあ~」と思っていた時に、タイミングよく発売。 しかし「薄いなあ・・・安いなあ・・・」と手にとってビックリ。掲載雑誌が休刊になったため、この薄さになったのか。あららら・・・残念。

読んでいて、このお二方の往復エッセイほど楽しめる書籍もなかろう。 テンポも良いし、気持ちのいい毒も効かせているし、オチもある。

薦めるならば、「ただ、読め! 黙って読んで楽しむが良い!」としか薦めようがない。 だから、雑感もこれ以上述べようがない。

この本に出てくる「キャビア丼」や「クリームブリュレ」を、どれほど食べたいと思ったことか! 自分で作りたいとは思わない。 誰かご馳走してください!(←こらこら)

さん
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