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『サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ (中公…』からの引用(抜き書き)読書ノート

引用(抜き書き)サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ (中公新書)』の読書ノート作成者:masudakotaro さん

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【序 私の中の見知らぬ私】
人は自分で思っているほど,自分の心の動きをわかってはいない。

自分でも気づかない無意識的な心のはたらきに強く依存している。

「潜在的な認知過程」にもっとも近いのは「暗黙知」という概念。

記憶障害の神経心理学では,本人の自覚を伴う顕在記憶と,自覚のない潜在記憶とをしばしば区別する。

潜在記憶システムと顕在記憶システムとは異なる神経機構を持つ。

本人の自覚がないにもかかわらず,刺激が知覚や行動に明確な影響を与えている。そうした無自覚的な心のはたらきを「潜在的な認知過程」と名づける。

人の心が顕在的・明証的・自覚的・意識的な過程だけではなく,潜在的・暗黙的・無意識的な過程にも強く依存している。

暗黙知がつねに先立ち,明証的な知の基礎となっている。

暗黙知と明証的な知は互いに密接に作用しあっていて,それが人間の心のはたらきを人間独自のものにしている。

【第一講 自分はもうひとりの他人である】
そもそも自己知覚には二種類の手がかりがある。ひとつは内的な自分だけの手がかり,もうひとつは外的な公共の手がかり。

認知的不協和理論:個人の心の中に互いに矛盾するようなふたつの「認知」があるとき,認知的不協和と呼ばれる不快な緊張状態が起こる。そこで当然,それを解消または提言しようとする動機づけが生じる。しかし多くの場合,外的な要因による「認知」のほうは変えようがないので,結果として内的な「認知」のほうが変わる。つまり態度の変容が起こる。

認知的不協和の低減というこのような考え方自体,本人のあずかり知らぬ無意識的な理由付け・合理化過程の存在を示している。

自己知覚理論:自分の態度や感情を推測する過程と,他人の態度や感情を推測する過程とは,本質的に同じである。本人にしかわからない私的な刺激に左右されると思われている自己記述も,実は他者が知ることのできる顕在的・公共的な事象に起源を発している。

自分はもうひとりの他人であるかもしれない。

自己知覚と他者知覚との間の,無意識的な推論過程としての類似性。
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