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『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつ…』からの引用(抜き書き)読書ノート

引用(抜き書き)スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』の読書ノート作成者:masudakotaro さん

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 普通はみな,意外なほど生気のないプレゼンテーションをしている。快適な範囲から飛び出し,「やりすぎ」のレベルまでやってちょうどいいのだ。
 厳しい質問や微妙な質問が予想されるときの対処法。
① 尋ねられる可能性が高い質問をリストアップする。
② 想定した質問を「バケツ」に入れる。入れ物となるカテゴリーを考えてバケツを用意する。7種類もカテゴリーを用意すれば,ほとんどの質問に対応できる。
③ カテゴリーに対するベストな回答を準備する。質問の文言にとらわれて枝葉の議論に引きずり込まれないこと。
④ 質問をよく聞いてキーワードを探す。どのバケツから回答を取り出したらいいのかを選ぶ手がかりとなるキーワード。
⑤ 質問者の目を見ながら,自信を持って回答する。
 1に練習,2に練習,3,4がなくて5に練習。そんなことでも,大丈夫だろうなどと思わないこと。スライドを1枚,1枚,デモを一つひとつ,キーメッセージを一つひとつ,確認する。何を言うのか,いつ言うのか,どのように言うのかを体が覚えてしまうほどに練習するべきだ。
 自分のプレゼンテーションを録画する。何万円かを投じてカムコーダーを購入し,自分を録画して見る。プレゼンテーションの全部を録画する必要はない。最初の5分間だけで必要な情報は得られる。録画を確認し,聞き手の注意をそらせるボディランゲージや口癖,つなぎの言葉がないか探す。できれば,他の人にも見てもらったほうがよい。
 厳しい質問への対応はバケツ方式で用意する。7種類ものカテゴリーを用意すれば,ほとんどの質問に対応できるはずだ。
 目的に会った服装をする。
 ジョブズは頭がいい。だから自分が目指すリーダー像を反映した服を着る。服によって印象が変わることをよく知っているのだ。
 リーダーたるもの,他の人よりも少しだけよい服を着るべきだ。
 今の立場ではなく,こうなりたいと願うリーダーと同じような服装を選ぶ。優れたリーダーは,他の人よりも少しだけよい服を着る。ジョブズでさえ,銀行に融資を申し込むときは高価なスーツを着ていったのだ。
 場の文化に即した服を着る。黒いタートル,ブルージーンズ,スニーカーはスティーブ・ジョブズだから許される。現状の打破がジョブズブランドの中心だからだ。
 服装で反骨を示すなら,裕福な反骨者とすること。ジョブズはセントクロイのタートルを着ている。単なる黒いタートルに見えるが,実は相当に高いものなのだ。
 5ステップで台本を捨てる。
① パワーポイントの「ノート」にしゃべる内容を文章で書く。4文か5文以内にまとめる。
② 1で書いた台本のキーワードをハイライトするかアンダーラインを引いてから,プレゼンテーションの練習をする。全体を流す。内容は,キーワードをちらちら見て思い出す。
③ キーワードだけを残して台本を削除する。キーワードだけを頼りにして練習を行う。
④ スライドごとにひとつのキーアイデアを頭に叩き込む。「このスライドで聴衆に知ってほしいことを1つだけ挙げたらどれか」と自問自答する。
⑤ メモなし,スライドのみをプロンプターとしてプレゼンテーション全体を練習する。
 基本的にメモは使わない。使うのは,デモのように何かを順番にしなければならない場合にとどめる。
 どうしてもメモが必要なときは,1枚に3点から4点を大きなフォントで箇条書きにする。メモのカードはスライドごとに作成する。1つに絞れればそのほうがよい。
 スライドの映像をヒントにして,主なメッセージを1スライド1テーマという形で話してゆく。「1スライド1テーマ」――これが大事だ。
 楽しむ。
 並みのプレゼンターとジョブズなど達人との違いは,デモが予定通りに進まないとき,自信を持って冷静に対応ができるかどうかだ。うまくいかないことがあってもジョブズはくよくよしないし,いらぬ注意を引くこともない。にっこり笑ってその場を楽しみ,本当はこうなるはずだったのだと説明して次へと進む。
 フィギュアスケートの選手が難しい振り付けの滑りをしているところを想像してほしい。小さな失敗で尻もちをつくところを見たら思わず顔をしかめてはしまうが,すぐに立ち上がって最後まで滑りきってほしいと思うはずだ。プレゼンテーションを聞きに来る人たちも同じことを思う。完璧でなければならないと思うのはスピーカーだけ。多少の失敗があっても最後までちゃんと話せば,聞き手は許してくれる。
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