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itoko さんのプロフィール

itoko さん
女性  神奈川県  主婦・パート
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  • もしもウサギにコーチがいたら―「視点」を変える53の方法 (だいわ文庫)
    次に何をやるのか、今自分がどの辺にいるのか、あとどのくらい落ち込む予定なのか?(続きを読む
    2,917 Views
    2012/11/21 作成
  • 悪の教典 下 (文春文庫)

    悪の教典 下 (文春文庫)

    貴志 祐介 / 文藝春秋 / 文学・評論

    他人の痛みを想像できない人間は、本質的には、蓮実と何ら変わらないのだから。(P.434)(続きを読む
    2,729 Views
    2012/11/19 作成
  • パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)
     線路は全く違うが、二つの電車が同じ方向に、しかも同じ駅に止まりながら進んでいく場合が時折存在する。田端、品川間の山手線と京浜東北線も、そういったものの一つだ。  大学院在学中、敦賀崇史は週に三度、山手線を利用した。新橋にある大学の資料室に行くためだった。毎朝決まった時刻に、同じ電車に乗った。ラッシュアワーは過ぎていたが、座れることは殆どなく、彼はいつもドアの脇に立つことにしていた。いつも同じ車両、同じドアだった。  そうして外の景色を眺める。雑然としたビルの群れ、くすんだ空、品のない看板。  が、それらの風景も、並行して走っている京浜東北線の車両に阻まれることが多かった。その電車は、近づいたり、離れたりしながら、同じように走っていた。ほぼ同じ速度だから、最接近した時などは、まるで一緒の車両内にいるかのように、向こうの乗客のようすを見ることができた。無論、向こうからもこちらのようすが手に取るようにわかるはずだった。だがどれだけ近づいても、双方の空間に交流はない。あちらはあちらで、こちらはこちらで世界が完結している。  ある時崇史は、向こうの電車に乗っている若い女性に目を留めた。彼女は崇史と同じように、ドアの横に立ち、外に目を向けていた。髪が長く、目の大きな娘だった。大学生かなと、そのカジュアルな服装から崇史は推測した。  その後何度か乗るうち、毎週火曜日、彼女が必ず向こうの電車に乗っていることを発見した。同じ時刻の電車で、同じ車両の同じドアのところに彼女は立っていた。  崇史は火曜の朝を楽しみにするようになった。彼女を見た日は、なんとなく気分がよかった。逆に、たまに彼女を見つけられなかった時には、どうしたのだろうと気になって仕方がなかった。要するに彼は彼女に恋をしていた。(続きを読む
    2,698 Views
    2012/10/23 作成
  • よいこの君主論 (ちくま文庫)

    よいこの君主論 (ちくま文庫)

    架神 恭介 / 辰巳 一世 / / 筑摩書房 / 社会・政治

    たとえ正義に反することをしてでも、とにかく軽蔑と憎悪だけは逃れるよう気をつけるんだよ。(続きを読む
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    2012/11/21 作成
  • 対岸の彼女 (文春文庫)

    対岸の彼女 (文春文庫)

    角田 光代 / 文藝春秋 / 文学・評論

     ほとんど毎日のようにナナコと会い、放課後の時間をともにすごし、手紙のやりとりをしたり、電話で話したりしているのに、学校で葵はナナコとつるむことはしない。ナナコは相変わらずどのグループにも属さず、誰とでも話し、必要に迫られると適当なグループにまじって笑っていた。そんなナナコと校内にいるときも一緒にいたかったけれど、けれどそれは危険だと葵は判断していたのだった。ナナコはいつか、八方美人だとかコウモリ女だとか変人だとか言われ、クラスメイトたちから村八分にされるに違いないと葵はうっすら思っていた。ナナコといることで、自分もそのとばっちりを受けることがいやだったのだ。(続きを読む
    2,520 Views
    2012/10/30 作成
  • きいろいゾウ

    きいろいゾウ

    西 加奈子 / 小学館 / 文学・評論

    世界が美しいことに気付いたのだ。そしてそれは、ある鳥の、一枚の羽根を見たときだ。こんなに綺麗なものが地上にあることに気付いて、そしてそれが自分のように大空を飛べるのだということに気付いて、それでゾウは、地上で生きていく決心をするのだ。(続きを読む
    2,509 Views
    2012/10/23 作成
  • 太陽の塔 (新潮文庫)

    太陽の塔 (新潮文庫)

    森見 登美彦 / 新潮社 / 文学・評論

    探さないと見つからないようなものは大したものではない。(続きを読む
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    2012/11/21 作成
  • 変身 (新潮文庫)

    変身 (新潮文庫)

    フランツ カフカ / 新潮社 / 文学・評論

    ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目を覚ますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変っているのを発見した。(続きを読む
    2,489 Views
    2012/11/21 作成
  • 対岸の彼女 (文春文庫)

    対岸の彼女 (文春文庫)

    角田 光代 / 文藝春秋 / 文学・評論

    「ずっと移動してるのに、どこにもいけないような気がするね」  葵が思っていて言葉にできなかったまさにそのことをナナコは言った。 「うん」葵はうなずき、言った。「もっとずっと遠くにいきたいね」 「ずっと遠くにいきたい」  無表情な声でナナコは葵の言葉をくりかえす。(続きを読む
    2,475 Views
    2012/10/31 作成
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