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『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先に…』からの引用(抜き書き)読書ノート

引用(抜き書き)人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)』の読書ノート作成者:masudakotaro さん

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【序章 広がる人工知能】
人工知能について報道されているニュースや出来事の中には,「本当にすごいこと」と「実はそんなにすごくないこと」が混ざっている。「すでに実現したこと」と「もうすぐ実現しそうなこと」と「実現しそうもないこと(夢物語)」もごっちゃになっている。

【第1章 人工知能とは何か】
実は,人工知能は2015年現在,まだできていない。

世の中に「人工知能を搭載した商品」や「人工知能を使ったシステム」は増えているので,人工知能ができていないなどと言うと,びっくりするかもしれない。しかし,ほんとうの意味での人工知能――つまり,「人間のように考えるコンピュータ」はできていないのだ。

人間の脳の中には多数の神経細胞があって,そこを電気信号が行き来している。脳の神経細胞の中にシナプスという部分があって,電圧が一定以上になれば,神経伝達物質が放出され,それが次の神経細胞に伝わると電気信号が伝わる。つまり,脳はどう見ても電気回路なのである。

人間のすべての脳の活動,すなわち,思考・認識・記憶・感情は,すべてコンピュータで実現できる。

人間を特別視したい気持ちもわかるが,脳の昨日や,その計算のアルゴリズムとの対応を一つひとつ冷静に考えていけば,「人間の知能は,原理的にはすべてコンピュータで実現できるはずだ」というのが,科学的には妥当な予想である。

私の定義では,人工知能は「人工的につくられた人間のような知能」であり,人間のように知的であるとは「気づくことのできるコンピュータ」,つまり,データの中から特徴量を生成し現象をモデル化することのできるコンピュータという意味である。

世の中で人工知能と呼ばれるものを整理すると,次のようなレベル1からレベル4の4段階に分けることができそうである。
① レベル1/単純な制御プログラムを「人工知能」と称している→マーケティング的に「人工知能」「AI」と名乗っているものであり,ごく単純な制御プログラムを搭載しているだけの家電製品に「人工知能搭載」」などとうたっているケースが該当する。
② レベル2/古典的な人工知能→振る舞いのパターンがきわめて多彩なものである。将棋のプログラムや掃除ロボット,あるいは質問に答える人工知能などが対応する。
③ レベル3/機械学習を取り入れた人工知能→検索エンジンに内蔵されていたり,ビッグデータをもとに自動的に判断したりするような人工知能である。機械学習というのは,サンプルとなるデータをもとに,ルールや知識を自ら学習するものである。
④ レベル4/ディープラーニングを取り入れた人工知能→機械学習をする際のデータを表すために使われる変数(特徴量と呼ばれる)自体を学習するものがある。

言われたことだけをこなすレベル1はアルバイト,たくさんのルールを理解し判断するレベル2は一般社員,決められたチェック項目に従って業務をよくしていくレベル3は課長クラス,チェック項目まで自分で発見するレベル4がマネージャークラス,という言い方もできるだろうか。
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