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『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつ…』からの引用(抜き書き)読書ノート

引用(抜き書き)スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』の読書ノート作成者:masudakotaro さん

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【第1幕 ストーリーを作る】
 構想はアナログでまとめる。
 プレゼンテーションソフトを開く前によく考えて流れを作ること。アイデアは紙やホワイトボードに書く。
 生き生きとしたプレゼンテーションとするため,以下の9要素からなるべく多くを取り入れる――ヘッドライン,パッションステートメント,3つのキーメッセージ,アナロジー,デモ,パートナー,実例,ビデオクリップ,小道具。
 ジョブズのように話せるかどうかは,どのプレゼンテーションソフトを使うかではなく,どのようにストーリーを作り,発表するかにかかっている。
 30枚のスライドを使う1時間のプレゼンテーションを作るためには最大で90時間もの準備をする必要があるが,スライドを作る時間はその3分の1に抑えるべきだ。
 繰り返す。聞き手に訴えるのはストーリーである。スライドではない。
 まず「書く」,つまり,筋書きを作る。それができてから,スライドのイメージについて考えろということだ。
 傑出したプレゼンテーションを作る9要素。
① ヘッドライン:聴衆に覚えてほしいアイデアを1つだけ挙げる。それを印象に残る形で,何が何をどうするという文に70文字以下でまとめる。
② パッションステートメント:「この製品(会社,構想,未来など)が私は大好きだ。なぜなら・・・」を考える。
③ 3つのキーメッセージ:聞き手に受け取ってほしい3つのメッセージを書き出す。
④ メタファーとアナロジー:キーメッセージとその裏づけを考えるとき,どう表現すれば効果的であるかも考える。メタファー=たとえの一種。本来は別のものを表す言葉で何かを表現し,両者の比較をするもの。アナロジー=異なるふたつを比較することにより,その類似性を際立たせる手法。
⑤ デモ:紹介したい製品がデモに適したものなら,プレゼンテーションの筋書きにデモを組み込もう。製品やサービスを実際に見てみる,触れてみる,体験してみると,聴衆は喜ぶ。臨場感を生み出そう。
⑥ パートナー:ジョブズは製品だけでなく,パートナーも壇上に上げる。
⑦ 実例と推薦:優れている証拠として「実例」を示すことは,営業活動においてとても大事である。一番いいのは口コミだ。口コミは最強のマーケティングツールである。
⑧ ビデオクリップ:広告を見せる,社員へのインタビューを見せる,製品を見せる,製品を使っているところを見せる。顧客が機嫌よく語ってくれる話ほど説得力のあるものはない。長さは2分から3分に留める。
⑨ フリップチャート,小道具,実物:物事を目から吸収する人,耳から吸収する人,身体から吸収する人,これら3種類の人すべてにアピールできるようにする。
 まず,ホワイトボードを使って大まかな流れを作ろう。流れができればストーリーが明確になるし,構成要素の整理も行える。
 大事なのは,デジタルの前にアナログで考える時間を持つこと。
 一番大事な問いに答える。人々が一番知りたいのは,なぜ注目する必要があるのか,である。
 プレゼンテーションを準備しているときに忘れてはならないことがある。プレゼンテーションの対象が自分ではなく,聴衆であることだ。聞き手は「なぜ気にかける必要があるのか」と必ず自問している。まずこの問いに答えてあげれば,聴衆を話に引き込むことができる。
 聞き手というのは「なぜ気にかける必要があるのか」と思いながら聞いている。聞き手を設けさせる話なら,そう伝えよう。節約できるものなら,そう伝えよう。作業がやりやすくなる,あるいは楽しくなるものなら,そう伝えよう。なるべく早い段階から,繰り返し,はっきりと伝えよう。
 ジョブズが売ろうとしているのは,よりよい未来という夢なのだ。iPhoneが重要である理由を尋ねられたジョブズは,株主価値や市場シェアには触れず,ただ優れた体験というビジョンを語った。
 ジョブズは「どのように」の前に「なぜ」を説明するのだ。
 夢を売ろう。製品ではなく。
 「聞き手はなぜ,このアイデア/情報/製品/サービスに注意を払うべきなのか」と自問すること。会話が終わったとき聞き手に覚えておいてほしいポイント,それを1つだけ挙げるとしたら何だろうか。製品を売り込む場合は,その製品のメリットに着目すること。
 選んだポイントをできるかぎり明快に伝える。会話やプレゼンテーションが終わるまでに少なくとも2回は伝えること。メッセージを明快にするため,バズワードやジャーゴンはなくす。
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