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『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつ…』からの引用(抜き書き)読書ノート

引用(抜き書き)スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』の読書ノート作成者:masudakotaro さん

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【第3幕 仕上げと練習を行う】
 存在感の出し方を身につける。声やしぐさ,表情などから威厳,自信,気迫が伝わってくる。
 どのような言葉で説明するのかはもちろん大事だが,そのしゃべり方も同じくらい大事である。
 しゃべりに合わせて大きな身振り手振りも使う。
 ジョブズがステージ上で行う3つのこと。
① アイコンタクト:優れたコミュニケーターは,聴衆と視線を合わせることがとても多い。スライドやメモを読むこともめったにない。何週間も前からプレゼンテーションの練習をするからであり,スライドがとてもビジュアルだからだ。
② 開いた姿勢:開いた姿勢というのは,自分と聴衆との間に何もないことを意味する。ジョブズはめったに腕組みをしないし,演題の後ろに立つこともない。
③ 手振り:ジョブズのような素晴らしいコミュニケーターはじっとしておらず,身振り手振りをよく使う。身振り手振りを使ったほうが考えがまとまり,プレゼンテーションでいいしゃべりができる。深く考える訓練を積み,自信のある人は,その明快な思考が反映された手の動きをする。手の動きを見ていれば,思考プロセスが分かるわけだ。
④ しゃべりのスタイルを考える:スライドがすごくてもしゃべり方がまずければどうにもならない。ストーリーがいくらすごくても盛り上がらなくなってしまう。ジョブズはしゃべり方の変化で緊張感,期待,熱気を作り出す。
 ジョブズは声で筋書きを作る。
① 抑揚:ジョブズは声の高さを上げたり下げたりして調子に変化をつける。
② 間:ドラマチックな演出には間が不可欠である。ジョブズは先を急がない。大事なポイントでは数秒間もじっと黙り,それが聴衆に染み渡るのを待つ。
③ 音量:ジョブズは話を盛り上げるため,声の大きさも調整する。よく用いるパターンは,クライマックスに向けて盛り上げる段階では声を小さくし,最後に大きな声でドンと発表するというものだ。
④ スピード:デモのときは普通のスピードでしゃべることが多いが,聴衆に覚えてほしいヘッドラインやキーメッセージはとてもゆっくりとしたスピードでしゃべる。
 人は他人について評価を下し続けるものだが,評価の体制は最初の90秒で決まってしまう。どのようにしゃべるのか,身体からどのようなメッセージを発するのかによって,聞き手が幻滅するのか乗ってくるのかが分かれる。
 身体が発するメッセージに注意を払う。開いた姿勢をとる,アイコンタクトを保つ,必要に応じて身振り手振りも活用する。思い切って手を使うこと。しぐさというのは複雑な考えを反映するもので,適切なしぐさは自信の表れだと感じられることが研究によって確認されている。
 抑揚をつける,声を大きくしたり小さくしたりする,しゃべるスピードを変えるなどして,しゃべり方に変化をつける。間によってコンテンツに一息つかせることも大事である。上手な間ほど話を盛り上げるものはない。
 自分がしゃべっているところを録画してみる。身体が発するメッセージを感じ,しゃべり方を確認するのだ。プレゼンテーションのスキルを高めるには,ビデオで自分の姿を見るのが一番である。
 簡単そうに見せる。
 ジョブズは自信を持って気楽にプレゼンテーションをしているように見える。少なくとも聴衆にはそう見える。その秘訣は・・・何時間もの練習にある。いや,正確に言おう。1日何時間もの練習を何日も何日もするからだ。
 5分間のデモに数百時間の準備。
 トップクラスの人々はみな,意識的に練習している。なんとなく同じことを繰り返すのではなく,具体的な目標を設定し,他人から意見を聞き,長期的によくなるほうへ進もうと努力を続ける。一つひとつのスキルを繰り返し繰り返し,何年も何年も練習するのだ。
 プレゼンテーションを生き生きとさせるには練習が必要である。
 ビデオを使ったトレーニングのヒント。
① アイコンタクト:メモを読まずにすむように,内容は基本的に記憶すること。
② ボディーランゲージ:身振り手振り,しぐさなどは力強く,明確で,自信にあふれているだろうか。腕は組んでいるか開いているか?
③ つなぎの言葉:「あー」「えー」「そのー」などの言葉を頻繁に口にしていないだろうか。
④ しゃべり方:聴衆の注意をひきつけ続けるように,音量と抑揚に変化をつける。
⑤ エネルギー:日曜日の朝,ようやく起きてきたところという感じか,それとも,元気一杯で,その話ができることがうれしくてしょうがないという感じか,どちらだろうか。
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