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『ノンフィクション』関連の引用(抜き書き)読書ノートリスト

引用(抜き書き)『ノンフィクション』関連の読書ノートリスト

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  • スティーブ・ジョブズ II

    スティーブ・ジョブズ II の引用ノート

    ウォルター・アイザックソン / 講談社

     クレージーな人たちがいる。反逆者,厄介者と呼ばれる人たち。四角い穴に丸い杭を打ち込むように,物事をまるで違う目で見る人たち。彼らは規則を嫌う。彼らは現状を肯定しない。彼らの言葉に心を打たれる人がいる。反対する人も,称賛する人もけなす人もいる。しかし,彼らを無視することは誰にもできない。なぜなら,彼らな物事を変えたからだ。彼らは人間を前進させた。彼らはクレージーと言われるが,私たちは天才だと思う。自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが,本当に世界を変えているのだから。(think differentのcm)  ジョブズの得意技に「集中」がある。「なにをしないか決めるのは,なにをするのか決めるのと同じくらい大事だ。会社についてもそうだし,製品についてもそうだ。」  マーカーを手にするとホワイトボードのところへゆき,大きく「田」の字を描く。「我々が必要とするのはこれだけだ」そう言いながら,升目の上には「消費者」「プロ」,左側には「デスクトップ」「ポータブル」と書き込む。各分野にひとつずつ,合計4種類のすごい製品を作れ,それが君たちの仕事だとジョブズは宣言した。  アップルを救ったのは,彼らの「絞り込む力」だった。アップルに復帰した最初の年,ジョブズは3000人以上を解雇し,バランスシートの改善を図った。ジョブズが暫定CEOとなった9月に終わった1997会計年度,アップルは10億4000万ドルの赤字だった。ジョブズによると,あと90日で倒産という,まさに瀬戸際だったらしい。(中略)丸2年の赤字から,四半期で4500万ドルという黒字に転換したのだ。1998会計年度通期では,3億900万ドルの黒字だった。ジョブズが復活し,アップルも復活したのだ。  「もっとがんばるようにしむけてくれた結果,本番の出来が格段に良くなりましたから。たぶんこれが,アップルに対するスティーブ・ジョブズの影響で一番大事なことではないかと思います。彼は,自分に対しても他人に対しても,卓越といえるレベルでなければがまんできないのです。」  「正しくやれるチャンスは1回しかないんだ。」最終的に正しくやれたことも,どこかで巻き戻しボタンを押さなければならなかった――ジョブズは好んで語るストーリーをこのときも語った。完璧ではないと気づいたモノはやり直さなければならない。(中略)「よくない部分があったとき,それを無視し,あとで直せばいいというのではダメだ。そんなのはほかの会社がすることだ。」  「技術が進歩してなにかが新しくできるようになると,それを使ってみたくてたまらない人なのです。」  「ユーザーインターフェースに問題があって可能なかぎりの方法を試したと思っていると,『こういう方法は考えたか?』とたずねられたりするんですよ。みんな,『うわー,その手があったか』って感じで。彼は問題自体やアプローチを全く違う視点から見て問題を解決してしまうんです。」  「僕は,年を取るほど,モチベーションが大事だと思うようになった。ズーンがお粗末なのは,マイクロソフトの人たちがアップルと違って音楽や芸術を本当に愛していないからだ。アップルが勝ったのは,僕ら一人ひとりが音楽を大好きだったから。みんな,iPodを自分のために作ったんだ。自分のため,あるいは自分の友だちや家族のために努力するなら,適当をかましたりしない。大好きじゃなければ,もう少しだけがんばるなんてできない。もう1週間とがんばれやしない。音楽を大好きな人と同じだけ,現状をなんとかしようと努力なんてできないんだ。」  デジタル世界の住人であるにもかかわらず,あるいは,デジタル世界では人々を分断する力が強く働くとよく知っているからこそ,ジョブズは顔をつき合わせた話し合いを重視する。「ネットワーク時代になり,電子メールやiChatでアイデアが生み出されると思われがちだ。そんなばかな話はない。創造性は何気ない会話から,行きあたりばったりの議論から生まれる。たまたま出会った人になにろしているのいかたずね,うわ,それはすごいと思えば,いろいろなアイデアが湧いてくるのさ。」  「自分の意見を言わなければばっさいやられると早い段階で気づきました。議論を活発にするためスティーブはわざと反対意見を言うのです。そのほうがいい結果が出ることもありますからね。つまり,反対できない人は生き残れないのです。」 (続きを読む
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    masudakotaroさん
    masudakotaro さん(2013/09/08 作成)
  • スティーブ・ジョブズ I

    スティーブ・ジョブズ I の引用ノート

    ウォルター・アイザックソン / 講談社

     「工場にゆくと,白い手袋をはめてほこりをチェックするんだ。ほこりはいたるとこりなった。機械の表面にもラックの上にも床にも。だから,きれいにしろとデビに指示した。工場の床の上に直接食べ物を置いて食事ができるくらいにすべきだと言ったんだ。(中略)僕も,あのころはなぜそう思うのか,はっきり説明できなかった。いま思うと,日本で見た光景に強い影響を受けていたんだ。日本のすばらしいところであり,僕らの工場にかけている点は,チームワークと規律だと思う。工場をきれいに保てるだけの規律がなければ,あれだけのマシンをちゃんと動かせるだけの規律もないってことなんだ。」  ジョブズは他人の操縦がうまいと有名で,実際,そうしようと思えばあらゆる方法でたくみにおだてて取り込んでしまう。だが意外なことに策謀や計算は不得手だし,他人のご機嫌を取る忍耐力もなければそういうことができる性格でもない。  「コンピュータグラフィックスに惚れ込んでいたので,どうしても自分で買いたかった。ルーカスフィルムコンピュータ部門の人々と会ったときわかったんだ。アートとテクノロジーを組み合わせるという面で,彼らはずっと先を行っているって。僕がずっと興味を持っている領域で,ね。」もう数年もしたらコンピュータは100倍もパワフルになる,そうなればアニメーションやリアルな3Dグラフィックスが大きく進む,とジョブズは考えた。  「人は創造的な動物で,発明した人間が想像もしなかった使い方を見つけてくれる――僕はそう考えている。マックのときはそうだったし,ピクサーのコンピュータでも同じようになるはずだと思ったんだ。」  普通の消費者がピクサーのソフトウェアで3D映像を作るようになるという予想は外れたが,優れた芸術とで自他rつ技術を組み合わせれば従来のアニメーション映画を一変させられるという直感は,まさに先見の明と言えるものだった。  しばらくロビーに座って話をしたあと,ジョブズは妹とふたりだけで散歩に出た。ジョブズは,自分とあまりによく似ている妹がいたことにわくわくしていた。ふたりとも芸術に強い興味があり,鋭い観察眼を持っている。強い感受性と意志も共通していた。夕食に向かう途中では建物の同じ部分や同じオブジェに注目し,それについていろいろと語り合った。  「素晴らしい収穫は粗末なものから生まれる,喜びはがまんから生まれる,と父は信じていました。物事はその反対へ振れるという,ほとんどの人が知らない法則を理解していたのです。」  ジョブズと別れたあと,レドセはメンタルヘルスに関するカリフォルニアのネットワーク,オープンマインドの創設にかかわった。そのとき自己愛性人格障害について学び,ジョブズはこれだったんだと納得したという。「腑に落ちることばかりで,いろいろ大変だったこともみんな説明がつくのです。だから,あの人にもう少し親切になってほしいとかもう少し自分中心なところを減らしてほしいといか思うのは,目の不自由な人にいろいろちゃんと見てほしいと願うようなものだったのだとよくわかりました。娘のリサへの接し方もようやく理解できました。たぶん共感が問題だったんだと思います。共感する能力があの人に欠けていたことが。」  ジョブズは意のままに人を魅了できるし,そうするのが好きである。その結果,アメリオやスカリーのように,それを自分に対する好意や敬意の表れだと思い込む人が出る。ジョブズはジョブズで,相手が望んでいるとかじれば心にもないあいそを言い,その印象を強める。しかしジョブズという人間は,好む相手をはずかしめもすれば,同じように嫌いな相手を魅了もする。  ジョブズはなんでも自分がコントロールしないと気が済まない性格だが,同時に,先行きが不透明だと思うと優柔不断となり,前に進めなくなってしまう。完璧を求めるあまり,中途半端なもので妥協したり,可能なものでがまんしたりが上手にできないことがある。複雑なものへの対処も好まない。(中略)この性格は,やる気にもはっきりと表れる。これが正しいと確信したジョブズは誰にも止められない。しかし少しでも疑いがあると消極的になり,自分にとって必ずしも都合のよくないことを考えずにすまそうとする。  「我々も常識とは違うことを考え,アップルの製品をずっと買い続けてくれている人々のためにいい仕事をしたいと思う。自分はおかしいんじゃないかと思う瞬間が人にはある。でも,その異常こそ天賦の才の表れなんだ。」 (続きを読む
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    masudakotaroさん
    masudakotaro さん(2013/09/08 作成)
  • スティーブ・ジョブズ I

    スティーブ・ジョブズ I の引用ノート

    ウォルター・アイザックソン / 講談社

     「スティーブは禅と深くかかわり,大きな影響を受けています。ぎりぎりまでそぎ落としてミニマリスト的な美を追求するのも,厳しく絞り込んでゆく集中力も,皆,禅から来るものなのです。」  ジョブズはまた,直感や洞察を重視する仏教の教えにも強い影響を受け,「抽象的思考や論理的分析よりも直観的な理解や意識のほうが重要だと,このころに気づいたんだ」と後に語っている。ただ気性が激しかったため,解脱して涅槃にいたることはできなかった。  のちにジョブズは,こう振り返っている。「僕はすばらしい時代に大人への階段をのぼったと思う。禅によって,また,LSDによって意識が高められたからね。」「LSDはすごい体験だった。人生でトップクラスというほど重要な体験だった。LSDを使うとコインには裏側がある,物事には別の見方があるとわかる。効果が切れたとき,覚えてはいないんだけど,でもわかるんだ。おかげで,僕にとって重要なことが確認できた。金儲けではなくすごいものを作ること,自分にできるかぎり,いろいろなものを歴史という流れに戻すこと,人の意識という流れに戻すこと。そうわかったのはLSDのおかげだ。」  「西洋の合理的思考は人間が生まれながらに持っているものじゃない。習得するものであり,西洋文明の大きな成果でもある。インドの村では合理的思考を学ばないんだ。彼らは別のものを学ぶ。合理的思考と,ある意味,同じくらい重要な面を持ち,それほどでもない面も持つものだ。それが直感の力,体験にもとづく智慧の力だ。インドの田舎で7カ月を過ごしたおかげで,僕は,西洋世界と合理的思考の親和性も,そして西洋世界のおかしなところも見えるようになった。じっと座って観察すると,自分の心に落ち着きがないことがよくわかる。静めようとするともっと落ちつかなくなるんだけど,じっくりと時間をかければ落ちつかせ,とらえにくいものの声が聞けるようになる。このとき,直感が花開く。物事がクリアに見え,現状が把握できるんだ。ゆったりとした心で,いまこの瞬間が隅々まで知覚できるようになる。いままで見えなかったものがたくさん見えるようになる。これが修養であり,そのためには修業が必要だ。」  「マイクには本当に世話になった。彼の価値観は僕とよく似ていたよ。その彼が強調していたのは,金儲けを目的に会社を興してはならないという点だ。真に目標とすべきは,自分が信じるなにかを生み出すこと,長続きする会社を作ることだというんだ。」  アップルは,他の企業よりも顧客のニーズを深く理解する。顧客の想いに寄りそうのだ。  やると決めたことを上手におこなうためには,重要度の低い物事はすべて切らなければならない。  ジョブズはその後,マーケティングやイメージ,ときにはパッケージの細かな点にいたるまで注意を払うようになり,その姿勢は強迫的だと言われるほどになる。「iPhoneやiPadの箱を開けたときに感じるなにか,それが,その製品に対する想いを決める第一歩になってほしいと僕らは考えている。」  ボールを使ったマウスを作ることは商業的に不可能だと,あるエンジニアに言われたジョブズ。翌朝,そのエンジニアは首になった。  製品に対して十分に熱い想いを抱いていれば現実をも曲げられるとジョブズは信じていた。  怒りっぽいという欠点はあるものの,宇宙に衝撃を与えられるだけのカリスマ性と社内的な力がジョブズにはあると考える人も多かった。  「スティーブの現実歪曲フィールドにとらえられるのは危険なのですが,でも,あの力があるから実際に現実を変えられたわけです。」  「カリスマ的な物言い,不屈の意志,目的のためならどのような事実でもねじ曲げる熱意が複雑に絡みあったもの――それが現実歪曲フィールドです。」  「その存在を意識しても,現実歪曲フィールドは効果を発揮するんですよ。なんとかむこうかできないものかとさまざまな方法を検討しましたが,結局,ほとんどの人はあきらめ,自然界にはそういう力も存在するのだと受け入れてしまいました。」  「論理的にあり得ない未来を見ているとき,彼は現実歪曲の力を発揮するんだ。」  「自己実現型の歪曲で,不可能だと認識しないから,不可能を可能にしてしまうのです。」  現実歪曲フィールドの根底にあったのは,世間的なルールに自分は従う必要がないという確固たる信念だ。 (続きを読む
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    masudakotaroさん
    masudakotaro さん(2013/09/08 作成)
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