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『日本の農山村をどう再生するか (岩波現代文庫)』からの引用(抜き書き)読書ノート

引用(抜き書き)日本の農山村をどう再生するか (岩波現代文庫)』の読書ノート作成者:chino6ji さん

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内発的発展とは、(317頁、第6章)

一、環境・生態系の保全及び社会の維持可能な発展を政策の枠組みとしつつ、人権の擁護、人間の発達、生活の質的向上を図る総合的な地域発展を目標とする。

二、地域にある資源、技術、産業、人材、文化、ネットワークなどのハードとソフトの資源を活用し、地域振興においては、複合経済と多種の職業構成を重視し、域内産業連関を拡充する発展方式をとる。地域経済は閉鎖体系ではないため、「地域主義」に閉じこもるのではなく、経済力の集中・集積する都市との連携、その活用を図り、また、必要な規制と誘導を行う。国家の支援措置については、地域の自律的意思により活用を図る。

三、地域の自律的な意思に基づく政策形成を行う。住民参加、分権と住民自治の徹底による地方自治の確立を重視する。同時に、地域の実態に合った事業実施主体の形成を図る。
MEMO:
今後は、消費増税、TPP、特定秘密保護法、改憲で、人権はかなり制約がかかると思われる。不自由で、非民主的な社会を懸念する。だから、6次産業化は二番目で可能かもしれないが、一番と三番の自治も形骸化、他人任せになりかねない。厳しい環境変化の中、内発的発展を図るには、「自動化」され過ぎた、自動車や自動販売機、自動改札機といった、文明社会そのものの相対化や、原発事故後の人間の安全保障を確保するなど、アメニティある住環境の整備も喫緊の課題であろう。
さん
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