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『文学・評論』関連の引用(抜き書き)読書ノートリスト

引用(抜き書き)『文学・評論』関連の読書ノートリスト

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  • ポケットに物語を入れて
    P.12 正解なんてどこにもないが、正解よりもはるかに巨大なものがある。その巨大なものの、どこに触れてもいいのだし、どこにも触れられなくてもいいのだ。本は本というかたちで世に出たとたん、作者は消えるに等しい。作者の言わんとするところなんて、本の豊穣にくらべたら、まったく意味がない。と、私は思っている。 読書というのはかくも寛容だ。 はじめての文庫本解説でそうしたように、その後も、書評でも解説でも、私の気持ちとしては感想文として、「私はこのように読んだ」という巨大なもののほんの一部、私が触れることのできたところのみを書いてきた。ほかの人の書いた解説や書評も、そのように読むようになった。そうすると、実際に会話するわけではないが、会話が生まれる。へえ、あなたはそこを触ったんだね、そんなふうな感触だったんだね。え、そんな部分があったとは、ぜんぜん気づかなかった、私ももう一度、あの巨大なものを違う角度から見てみよう……等々と。(続きを読む
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    popohidroさん
    popohidro さん(2015/01/12 作成)
  • ぼくと「ジョージ」 (岩波少年文庫)
    母親業と言うのは、ある人物がその生成物の質によって価値を定められない、ただ1つの職業であることを悟った。(続きを読む
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    chiyorinさん
    chiyorin さん(2014/12/22 作成)
  • ぼくと「ジョージ」 (岩波少年文庫)
    ジョージにはわかった。ベンに砂のお城みたいな一生を送ることをやめさせ、沈黙の堀の真ん中にぽつんと立ったような科学の尖塔を築くのをやめさせ、技術を磨く代わりにお世辞や友情を欲しいがるのをやめさせるためには、静かな革命を起こさなくてはならない、と。(続きを読む
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    chiyorinさん
    chiyorin さん(2014/12/22 作成)
  • ぼくと「ジョージ」 (岩波少年文庫)
    週の初めにはその金曜日のことを思って楽しんだ。人はいつも考え続けられるいい日を持つべきなのだ。どっちから見てもいい日ーー待っている間も、思い出してみる時も。(続きを読む
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    chiyorinさん
    chiyorin さん(2014/12/22 作成)
  • ぼくと「ジョージ」 (岩波少年文庫)
    人はよく幸福と快活を混同するのだが、幸福は必ずしも派手で明るくて賑やかだとは限らないのだ。幸福は、種子のない、薄い皮の中でほの赤く甘くなるスイカのように熟すものだ。スイカのように、地味な暗い色をした皮ですっぽり包まれていることがあるのだ。(続きを読む
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    chiyorinさん
    chiyorin さん(2014/12/22 作成)
  • 物語とふしぎ (岩波現代文庫〈子どもとファンタジー〉コレクション 3)
    1人の人間も、その存在を支えるコンステレーションを持っている。父や母や家族ばかりでなく、あんがい氏神様の神社とか、庭にある一本の木とか、いろいろな人やものが、1人の人の周りに存在してうまく支えてくれている。しかし、それは変化する。(続きを読む
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    chiyorinさん
    chiyorin さん(2014/12/15 作成)
  • 街道をゆく〈36〉本所深川散歩・神田界隈 (朝日文芸文庫)
    p.18-19.  本所深川は、本来、下総国であり、武蔵国である江戸とは隅田川をへだてて、別地域になっていた。  本所深川が大江戸の市域に入るのは、寛文元年(一六六一)両国橋が架けられてからだという。  その後、つぎつぎに橋が架けられ、本所深川は江戸と一つ地域になった。 <中略> p.62.  さきに本所は下総国だったといったが、橋が武蔵(江戸)と下総の両国をつないでいるところから、しゃれて両国橋と通称されるようになり、やがてそれが正称になった。 (司馬遼太郎「本所深川散歩・神田界隈街道をゆく36」より)(続きを読む
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    tymさん
    tym さん(2014/04/30 作成)
  • 麦ふみクーツェ (新潮文庫)
    たったひとつの「ひどい音」、一瞬の音とそのこだまが、あらゆる吹奏楽の音色、それまで過ごした生活すべての彩りを、真っ暗に塗り替えてしまうってことが、この世ではまちがいなく起こり得るのだ。(続きを読む
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    dotetintinさん
    dotetintin さん(2014/03/12 作成)
  • 麦ふみクーツェ (新潮文庫)
     にゃあ!  やっとわかった。待っていたんだ。  うまれて以来ずっと、ぼくは知らず知らずのうちに待っていた、ばちをふりおろすこの瞬間を。いちばんうしろの高いところでずいぶん長いあいだ、じっとばかみたいに立ちつくし、このへんてこな打楽器を打ち鳴らす時ときがくるのを。(続きを読む
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    dotetintinさん
    dotetintin さん(2014/03/12 作成)
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