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『文学・評論』関連の引用(抜き書き)読書ノートリスト

引用(抜き書き)『文学・評論』関連の読書ノートリスト

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  • 弱法師

    弱法師 の引用ノート

    中山 可穂 / 文藝春秋

    あまりにも長く待ちすぎたものがようやく目の前に近づいてきたとき、人間は喜びよりも先に恐怖に陥ってしまうのかもしれない。自分は本当にそれを手に入れられるのか。手に入れた瞬間に色褪せはしないか。手に入れたら案外とつまらないものだったので落胆のあまり死にたくなりはしないか、と。(続きを読む
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    marie1127さん
    marie1127 さん(2013/08/07 作成)
  • 弱法師

    弱法師 の引用ノート

    中山 可穂 / 文藝春秋

    求めても得られないものはいつしか求めなくなるものだ。わたしはこうして諦めてきたのだ。愛という言葉を自分の辞書から葬ってきたのだ。そうして独りで生きることに決めたのだ。(続きを読む
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    marie1127さん
    marie1127 さん(2013/08/07 作成)
  • 弱法師

    弱法師 の引用ノート

    中山 可穂 / 文藝春秋

    一匹の悪魔と百匹の天使を自身に飼い馴らしているのが作家なら、百匹の悪魔と一匹の天使をおのれの内に棲まわせているのが編集者だ。それがわたしだ。女衒のように作家に近づき、その肉体から彼の命を――小説を――最後の一滴まで絞り取る。からからに涸れ果てるまで、廃人になるまで、自殺して死ぬまで、追い詰めて攻め立てて抱きしめてひれ伏して爆弾を落として夜露に晒して火をつけて水を浴びせて踏みつけて踵を舐めてめったやたらに引き裂いて。この仕事は借金取りに似ている。わたしは神に代わって、作家が神から借りた金――才能――の取り立てをしているのである。(続きを読む
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    marie1127さん
    marie1127 さん(2013/08/07 作成)
  • 弱法師

    弱法師 の引用ノート

    中山 可穂 / 文藝春秋

    ぼくは思うんだけど、雪も、砂漠も、それから海も、惜しみなく豊かにこの地上に与えれているものは、みんな清潔でどこかしら悲しいような気がする。(続きを読む
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    marie1127さん
    marie1127 さん(2013/08/07 作成)
  • ルパン、最後の恋 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ル)
    女の一生は富にも悲惨にも満ちている。  (p45) 「わたしが教えた方法のもっとも大事な点は何だった? 決して冷静さを失わないこと。完璧な自制心を保つことだ。感情を露にしたり、声を震わせたりしてはならない。穏やかな目、静かな声。わかったな?」  (p79) 「愛こそ機械を動かす原動力、人々に理想と信念をもたらす源なのです……」  (p98) 「期待なんて言葉は、とっくにわたしの辞書からはずしている。欲しいものがいつでも手に入るようになれば、期待する必要もないからな」  (p125) 「もっとも美しい夢が呼び起こすのは、想像することすらあたわない現実なんです」  (p127) 「やらずに終わったことは、わたしもよく後悔するわ。でもしてしまったことは、決して後悔しません」  (p128) 「どうすればよかったんですか? 武器もなくて」 「わたしだって持っていないさ。でも、こうして駆けつけようとしている。一番大事な武器、何よりも勝る武器、それは冷静でいることだ。何があっても動じないこと。完璧な鎧で身を固めるように落ち着き払っていれば、敵のほうが慌て出す……攻撃をしかけたいのだが、反撃が恐ろしい。攻撃する前から、反撃のほうが大きいような気がしてしまうんだ。どこから来るのだろう? どんなふうにやるんだろうってね。とはいえ、正しい方法で精神を鍛えあげるには何十年もかかる。そこがフランスの教育の愚かなところさ。鋼のように冷徹で、斧のように切れ味のいい強靭な精神の持ち主を作らねばならないのに、感受性ばかりを養っているのだから」  (p137) 「分散こそが防御なのです」  (p159) 「そんなことはありません。わたしは自分の才能をよく知っています。才能を活用するためには、まずそれを知っておかねばなりません。ただうぬぼれていてはだめなんです」  (p205) 「冒険の楽しみ。危険と成功の味だ……きみのような性格の男には、それだけで充分じゃないか」 「そんなことはない。今のわたしは、もっと高い志を持っている。わたしの目的は、もっと無欲なものなんだ。わたしにとって戦いとは、みなの利益にならねばならない。君がいつもしていることとはかけ離れた、騎士道的な行為でなければ」 「お言葉だが、われわれも礼儀くらいは心得ている」 「ああ、でもきみたちには良心の咎めがない」  (p231) 「ありがとう。きみは本当に紳士だ。きみに現実を見る目(レアリスム)が欠けているのが残念だが」 (略) 「理想主義(イデアリスム)のほうがずっとすばらしいさ」  (p237) 「嬉しいですって? アルセーヌ・ルパンが何を意味するか、あなただっておわかりでしょう? それはあたりまえの幸福を禁じられた生き方なんです」  (p244) 『ルパン、最後の恋』 *** 「まっとうに生きられないのも、つらいことさ……」  (p274) 「アルセーヌ・ルパンの逮捕」[初出版] (続きを読む
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    akinomiya さん(2013/08/05 作成)
  • 鍵 (講談社文庫)

    鍵 (講談社文庫) の引用ノート

    乃南 アサ / 講談社

    耳の不自由な少女が巻き込まれた事件。 母親を亡くし、悲しみが癒えぬ内に父親の死。 残された兄弟3人だけの生活に不安を感じていた少女が 事件に巻き込まれ、障害を抱えているからこそ、自分で考え、行動しようと、立ち向かう。 乃南アサさんの作品は好きで、色々読んでいるが、この作品は 他の作品とは少し違った雰囲気で、それは主人公が思春期の少女だからかもしれない。 巻末に青春ミステリーとあったように記憶する。 話自体は難しいこともなく、スラスラと読めるのだか、不明な点が多々ある。その辺は続編の「窓」で明かされるのだろうか? (続きを読む
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    kimiさん
    kimi さん(2013/07/14 作成)
  • 神津恭介、密室に挑む: 神津恭介傑作セレクション1 (光文社文庫)
    新聞記者が舞台まわし(続きを読む
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    momijiteiさん
    momijitei さん(2013/07/03 作成)
  • 太ったんでないのッ!? (新潮文庫)

    太ったんでないのッ!? (新潮文庫) の引用ノート

    檀 ふみ / 阿川 佐和子 / / 新潮社

    不思議なもので、人はおいしいものにありつくと、声も動作も大きくなる傾向にあるけれど、納得のいかぬ味に出会うと、概して静かになる。 「大器バンザイ」p53 *** 私が好むのは、モノではなく泡(あぶく)のように消える贅沢である。 「指輪物語」 p60 *** 通常、何かに目がないという場合、二つのケースが考えられる。すなわち、そのモノに対して大いに造詣深く厳しい場合と、逆に判断がゆるくなる場合である。 「顰蹙茶漬け」p66 *** 贅沢とは、広くて大きいことなのだ。だからダンフミは贅沢を喜ぶのであろう。そう言うと、 「大きいだけじゃないの。贅沢はエレガントでなきゃダメなの」 「ディッファレント!」p77 *** だいたい、本当においしいと思ったときは、マナーを度外視してよいはずだ。 「「おいしい」まわり」 p130 *** 食べ物には力がある。食べ物は強い。人は食べなくては生きていかれない。この世で最高のスパイスは「空腹」なのだ。 「最後に愛は勝つ!」 p133 (続きを読む
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    akinomiya さん(2013/06/02 作成)
  • 和漢朗詠集 (講談社学術文庫 (325))
    燭を背けては 共に憐れむ深夜の月 花を踏んでは 同じく惜しむ少年の春 白 (巻上 春の部 春夜の歌) *** めどもかくれぬものは夏虫の身よりあまれるおもひなりけり (巻上 夏の部 螢の歌) *** 秋きぬと目にはさやかにみえねども風のおとにぞおどろかれぬる 敏行 (巻上 秋の部 立秋の歌) *** 林間に酒を煖(あたた)めて紅葉を焼く 石上に詩を題して緑苔(りょくたい)を掃ふ 白 (巻上 秋の部 秋興の歌) *** 秋風の吹くにつけてもとはぬかな荻の葉ならば音はしてまし 中務 (巻下 風の歌) *** 泰山は土壌を譲らず かるがゆゑによくその高きことを成す 河海は細流を厭はず かるがゆゑによくその深きことを成す 李斯(巻下 山水の歌) *** 泉飛んでは雨声門(しやうもん)の夢を洗ふ 葉落ちては風色相(しきさう)の秋を吹く 相如 (巻下 山寺の歌) *** いのちだに心にかなふものならばなにか別れのかなしからまし (巻下 餞別の歌) *** 和風(くわふう)先づ導いて薫煙出づ 珍重たり紅房(こうはう)の翠簾(すいれん)に透けることを (巻下 妓女の歌) *** 世の中はとてもかくてもおなじこと宮も藁屋もはてしなければ (巻下 述懐の歌) *** 世の中をなにゝたとへむ朝ぼらけこぎゆく舟のあとの白浪 沙弥満誓 (巻下 無常の歌) (続きを読む
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    akinomiya さん(2013/05/12 作成)
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