Paragrase “パラグレーズ” ロゴ

『文学・評論』関連の引用(抜き書き)読書ノートリスト

引用(抜き書き)『文学・評論』関連の読書ノートリスト

  • 全 233 件中 121 〜 130 件の引用ノートを表示
  • 並び替え: 新着順 / 人気順
  • 桐島、部活やめるってよ
    なし(続きを読む
    2,650 Views
    tsukieさん
    tsukie さん(2013/04/07 作成)
  • 下に見る人

    下に見る人 の引用ノート

    酒井 順子 / 角川書店(角川グループパブリッシング)

    結婚 P120 確かに三十代前半までは、子育て地獄にいる友人達を「よかった、あんな生活じゃなくて」と思って見ていました。しかし、四十代が視界に入った時に結婚すらしていない自分を冷静に見て、「あっ、私は周囲から哀れまれている」ということが、はっきりとわかったのです。それはまさに敗北感以外の何物でもなく、「負けるが勝ち」などという発想は露ほどもありません。  かつて子育てで死にそうな顔をしていた友人達も、子供が小学校に入ると次第に余裕が出てきたらしく、いつのまにか目の下のクマは消えています。仕事を再開して、結婚も子供もキャリアも、とバリバリ頑張っている人も。そんな友達から、 「酒井は結婚しないの?そろそろ子供のこととか、考えた方がいいよ。やっぱり子供って、すっごく可愛いもの」  などと言われると、「数年前は、私が彼女のことを『可哀想』と思っていたが、今や立場は逆に!」と実感。そうか、子育て地獄っていつまでも続くものではなかったのね。  そういえば『徒然草』の中には、子供を持たない人に対して、子煩悩らしき田舎者の武士が、 「ということは、情ってものをご存知ないんだねぇ、薄情なお心かと思うと、恐ろしいようだ。子供がいてこそ、情というのは身に沁みるんだけどねぇ」  と言ったという記述があります。生涯、結婚もせず子も持たなかった吉田兼好は、「関東の田舎者でも、子を持つとちょっとはまともなことを思うんだね」と、この期に及んで上から目線で考えている。 P122  今となってみると、三十代というのは負け犬と勝ち犬の距離が最も離れていた時期であったことがわかるのでした。あの頃は、互いに自己の存在を正当化しようと、必死に突っ張っていたものです。  四十代にもなると、既婚者も子離れが進んだり、また子供が反抗期であったりオタクになったりと、「子供は自分の思い通りにはならないものなのだ」ということを知る時期に。対して独身者は、子育てという苦行を乗り越えてきた既婚者に、素直に尊敬の念を抱くように。……ということで、既婚者と独身者が、「いや本当に、勝ちとか負けとかじゃないわねぇ」と、再び歩み寄ってくるのです。  この先も、互いに「勝ち」とか「負け」といった単語が脳裏をかすめる瞬間は、あることでしょう。  しかしそんな中でも、「とはいえ人間、結局は一人なのだわね」ということを噛み締め合う時は、確実にやってくるのです。 「あの頃は、勝ちとか負けとか言っていたものじゃった……」 「若かったのぅ……」 と、すっかりシワだらけになった友と語り合う日のことが、今から楽しみでなりません。 ……いや本当に、これは負け惜しみじゃなくって。(続きを読む
    2,649 Views
    sonojituさん
    sonojitu さん(2013/02/08 作成)
  • 極北

    極北 の引用ノート

    マーセル・セロー / 中央公論新社

    頭が良さそうに見せることは簡単だが、善をなすことはそれほど簡単ではない。人はたまたま自分が生きている世界で生きていくしかないんだ。 P338(続きを読む
    2,648 Views
    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/03/08 作成)
  • 夜になるまえに

    夜になるまえに の引用ノート

    レイナルド アレナス / 国書刊行会

    ぼくは『めくるめく世界』の中であちこちの(モーロを含めて)汚い刑務所に入った司祭の話を書いた。懲罰房に入ったとき、この先、書くものに気を付けようと決心した。自分が書いたことを自分の体で体験させられることになるような気がしたからだ。 p268(続きを読む
    2,646 Views
    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/08/18 作成)
  • 白洲正子全集〈第2巻〉
    つまらないことを無視するには意志が要る。 教えられなくても、反撥しても、いつの間にか影響を受けている、そういうものだけが「伝統」といえるのでしょう。 ことばが負わされた歳月の重み、それにまつわる様々な思い出、たとえば勤労奉仕といったような有難くない記憶が、私たちを、美しい日本語から遠ざける。そして無色透明な横文字によろめく。実は同じほどよごれているのだが、半解のことばは口にしやすく、責任も感じさせない。 (続きを読む
    2,646 Views
    tmkn さん(2012/11/24 作成)
  • 夜になるまえに

    夜になるまえに の引用ノート

    レイナルド アレナス / 国書刊行会

    島ではぼくたちは沈黙を、追放を、検閲をそして、刑務所入りを強いられた。亡命先では同じ亡命者たちから軽蔑と忘却を。 P376(続きを読む
    2,640 Views
    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/08/21 作成)
  • 夜になるまえに

    夜になるまえに の引用ノート

    レイナルド アレナス / 国書刊行会

    むろん、それはかなえられそうにない希望だった。絶望した人間の希望。だが、たいてい希望というのは絶望した人間たちのものなのだ。 p223(続きを読む
    2,640 Views
    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/08/15 作成)
  • 謎解きはディナーのあとで
    お嬢様の場かさ加減と執事の推理力。(続きを読む
    2,640 Views
    momijiteiさん
    momijitei さん(2013/04/14 作成)
  • 指先からソーダ (河出文庫)

    指先からソーダ (河出文庫) の引用ノート

    山崎 ナオコーラ / 河出書房新社

     私のコンタクトレンズは特別製で、恋の終わりが見える。  向かい合って座ると、相手との恋がいつ終わるのかが、わかる。右上の方でチカチカして教えてくれる。  今、向かい合っている男の人とは、「あと、二カ月」と表示されている。  私は、アイスコーヒーを乗り越えて腕を伸ばし、その人の肩に付いている、サクラの花びらを取ってあげる。ありがとう、とその人は言って、もう何も付いてない? と、背中も見せてくれる。大丈夫、と私が笑うと、 「夏になったら、カキ氷を食べようよ」  その人は、急に関係ないことを言う。 「うん、ベロを見せ合う?」 「見せ合うよ。緑の」 「メロン味か」 「そう」(続きを読む
    2,640 Views
    itokoさん
    itoko さん(2012/11/24 作成)
  • キーワードで引用ノートを探す
    Copyright © 2025 Culturelife Inc. All Rights Reserved.