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『文学・評論』関連の引用(抜き書き)読書ノートリスト

引用(抜き書き)『文学・評論』関連の読書ノートリスト

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  • 桜の首飾り

    桜の首飾り の引用ノート

    千早 茜 / 実業之日本社

    「キヌさんはここの桜が咲くのを見たことはないと思うよ。桜染めは花びらじゃなくて、花が咲く前の生木を使うから。花びらからだした色では布には染み込まない。梅も桜もね、褪せない色は幹の中にあるんだ。秘めたものは強いんだよ。生きたまま幽霊を生みだしてしまうくらい」(続きを読む
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    marie1127さん
    marie1127 さん(2013/12/24 作成)
  • スリー・カップス・オブ・ティー (Sanctuary books)

    スリー・カップス・オブ・ティー (Sanctuary books) の引用ノート

    グレッグ・モーテンソン / デイヴィッド・オリバー・レーリン / / サンクチュアリパプリッシング

    世界一の難所とも言われる\"K2”登山に失敗した一人のアメリカ人青年グレッグが、パキスタンの山間にある小さな村で助けられた。村人たちの優しさに胸を打たれた彼は、恩返しをしようと再びこの地に戻り「学校を作る」と約束する。 貧しいグレッグはアメリカ各地を奔走し、資金を かき集めて戻った。だが保守的なイスラムの地にあって彼は異教徒だ。苦労して手に入れた学校の資材を奪われそうになったり、隣村の長老たちから恐喝されたり、タリバンに監禁されたり、 追放勧告を受けるなど、数々の困難をしいられる。それでも変わらぬグレッグの意思と愛情がイスラム社会に次々と変化を起こし、やがて彼は国中から尊敬されるようになる。そんな折に「9.11テロ」が勃発。“敵国”で活動するグレッグは突然窮地に立たされる。アメリカ中の国民がグレッグを非難、反対にイスラムの人々は必死にグレッグを守ろうとする。そのときグレッグが見つけた道とは? (続きを読む
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    Tatsuyaさん
    Tatsuya さん(2013/04/22 作成)
  • フランス文学精読ゼミ
    p.107  ミノスとパジファエの娘 La fille de Minos et de Pasiphaée ヴォルテール Voltaire(1694-1778)が、フランスで一番美しい詩句は?という問いに答えて挙げたのが、このジャン・ラシーヌJean Racine(1639-1699)作『フェードル』Phédre(1677)の一節だ。何で?外国人からすれば、字面だけでは「ポールとジャンの母」というのに等しい。「前置詞deは何度でも繰り返す」という初級文法の例文みたいだ。フェードルその人を指すこの句がギリシア神話世界の全体を浮かび上がらせる、という「文化的美」の根拠については今は論じない。これが12音節詩句(アレクサンドラン alexandrin)であること、この形がわれわれの五七五とか五七五七七とかと同じような文化的価値を担い、かつフランス詩形の中でもっとも荘重優美という連想をもたらすことにも注目しよう。 (続きを読む
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    BafanaBafanaさん
    BafanaBafana さん(2015/02/02 作成)
  • ルパン、最後の恋 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ル)
    女の一生は富にも悲惨にも満ちている。  (p45) 「わたしが教えた方法のもっとも大事な点は何だった? 決して冷静さを失わないこと。完璧な自制心を保つことだ。感情を露にしたり、声を震わせたりしてはならない。穏やかな目、静かな声。わかったな?」  (p79) 「愛こそ機械を動かす原動力、人々に理想と信念をもたらす源なのです……」  (p98) 「期待なんて言葉は、とっくにわたしの辞書からはずしている。欲しいものがいつでも手に入るようになれば、期待する必要もないからな」  (p125) 「もっとも美しい夢が呼び起こすのは、想像することすらあたわない現実なんです」  (p127) 「やらずに終わったことは、わたしもよく後悔するわ。でもしてしまったことは、決して後悔しません」  (p128) 「どうすればよかったんですか? 武器もなくて」 「わたしだって持っていないさ。でも、こうして駆けつけようとしている。一番大事な武器、何よりも勝る武器、それは冷静でいることだ。何があっても動じないこと。完璧な鎧で身を固めるように落ち着き払っていれば、敵のほうが慌て出す……攻撃をしかけたいのだが、反撃が恐ろしい。攻撃する前から、反撃のほうが大きいような気がしてしまうんだ。どこから来るのだろう? どんなふうにやるんだろうってね。とはいえ、正しい方法で精神を鍛えあげるには何十年もかかる。そこがフランスの教育の愚かなところさ。鋼のように冷徹で、斧のように切れ味のいい強靭な精神の持ち主を作らねばならないのに、感受性ばかりを養っているのだから」  (p137) 「分散こそが防御なのです」  (p159) 「そんなことはありません。わたしは自分の才能をよく知っています。才能を活用するためには、まずそれを知っておかねばなりません。ただうぬぼれていてはだめなんです」  (p205) 「冒険の楽しみ。危険と成功の味だ……きみのような性格の男には、それだけで充分じゃないか」 「そんなことはない。今のわたしは、もっと高い志を持っている。わたしの目的は、もっと無欲なものなんだ。わたしにとって戦いとは、みなの利益にならねばならない。君がいつもしていることとはかけ離れた、騎士道的な行為でなければ」 「お言葉だが、われわれも礼儀くらいは心得ている」 「ああ、でもきみたちには良心の咎めがない」  (p231) 「ありがとう。きみは本当に紳士だ。きみに現実を見る目(レアリスム)が欠けているのが残念だが」 (略) 「理想主義(イデアリスム)のほうがずっとすばらしいさ」  (p237) 「嬉しいですって? アルセーヌ・ルパンが何を意味するか、あなただっておわかりでしょう? それはあたりまえの幸福を禁じられた生き方なんです」  (p244) 『ルパン、最後の恋』 *** 「まっとうに生きられないのも、つらいことさ……」  (p274) 「アルセーヌ・ルパンの逮捕」[初出版] (続きを読む
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    akinomiya さん(2013/08/05 作成)
  • 夜になるまえに

    夜になるまえに の引用ノート

    レイナルド アレナス / 国書刊行会

    そうした判決文や書類を持って僕は冬のスウェーデンを旅してまわった。あるときひどく荒れ果てたところで泊まったことを覚えている。そこは農民の家で、主人は女房に棄てられてすっかり打ちひしがれていた。招待してくれた委員会がどうしてぼくたちをそこに泊めることにしたのか分からない。たぶん他に泊めるところがなかったのだろう。ぼくはキューバにいるキューバ人たちが体験している孤独や絶望感を、自分の書類を全部使ってその男に分からせようとした。男は女房に棄てられたことを嘆くばかりだった。ぼくはどうして女房がもっと早くその男を棄てなかったのか理解できないまま、雪に埋もれて荒れ果てたその家を眺めていた。P392(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/09/04 作成)
  • 鍵 (講談社文庫)

    鍵 (講談社文庫) の引用ノート

    乃南 アサ / 講談社

    耳の不自由な少女が巻き込まれた事件。 母親を亡くし、悲しみが癒えぬ内に父親の死。 残された兄弟3人だけの生活に不安を感じていた少女が 事件に巻き込まれ、障害を抱えているからこそ、自分で考え、行動しようと、立ち向かう。 乃南アサさんの作品は好きで、色々読んでいるが、この作品は 他の作品とは少し違った雰囲気で、それは主人公が思春期の少女だからかもしれない。 巻末に青春ミステリーとあったように記憶する。 話自体は難しいこともなく、スラスラと読めるのだか、不明な点が多々ある。その辺は続編の「窓」で明かされるのだろうか? (続きを読む
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    kimiさん
    kimi さん(2013/07/14 作成)
  • 対岸の彼女 (文春文庫)
     ほとんど毎日のようにナナコと会い、放課後の時間をともにすごし、手紙のやりとりをしたり、電話で話したりしているのに、学校で葵はナナコとつるむことはしない。ナナコは相変わらずどのグループにも属さず、誰とでも話し、必要に迫られると適当なグループにまじって笑っていた。そんなナナコと校内にいるときも一緒にいたかったけれど、けれどそれは危険だと葵は判断していたのだった。ナナコはいつか、八方美人だとかコウモリ女だとか変人だとか言われ、クラスメイトたちから村八分にされるに違いないと葵はうっすら思っていた。ナナコといることで、自分もそのとばっちりを受けることがいやだったのだ。(続きを読む
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    itokoさん
    itoko さん(2012/10/30 作成)
  • きいろいゾウ

    きいろいゾウ の引用ノート

    西 加奈子 / 小学館

    世界が美しいことに気付いたのだ。そしてそれは、ある鳥の、一枚の羽根を見たときだ。こんなに綺麗なものが地上にあることに気付いて、そしてそれが自分のように大空を飛べるのだということに気付いて、それでゾウは、地上で生きていく決心をするのだ。(続きを読む
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    itokoさん
    itoko さん(2012/10/23 作成)
  • 新編 東洋的な見方 (岩波文庫)
    この有限の世界に居て、無限を見るだけの創造的想像力を持つようにしなくてはならぬ。この種の想像力を、自分は詩といって居る。この詩がなくては、散文的きわまるこの生活を、人間として送ることは不可能だ。 荒唐無稽だと嘲ることを止めよ、頂門に一隻眼を具えないものにとりては、とてもこの「詩」の世界はわからぬ。(続きを読む
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    tmkn さん(2012/11/24 作成)
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