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『文学・評論』関連の引用(抜き書き)読書ノートリスト

引用(抜き書き)『文学・評論』関連の読書ノートリスト

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  • 虫眼とアニ眼 (新潮文庫)

    虫眼とアニ眼 (新潮文庫) の引用ノート

    養老 孟司 / 宮崎 駿 / / 新潮社

    目の前に気に入った散歩道が見つかれば、それが50メートルしかなくても、けっこう機嫌よく生きられる。生き方のコツとしてはぼくはそうだと思うようになってきた。(宮崎駿)(続きを読む
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    goyaさん
    goya さん(2013/03/13 作成)
  • ヴェネツィア 水の迷宮の夢

    ヴェネツィア 水の迷宮の夢 の引用ノート

    ヨシフ・ブロツキー / 集英社

    こんなことが起こったのはたった一度だけ。でもヴェネチアには他にもこういうところが山ほどあるらしい。しかし、一度で十分だ、特に冬、この地方特有の霧、あの有名なネッビアが、水に映る影はもちろん、建物、人、列柱、橋、彫像など、およそ形を持つものすべてを突然消し去ることによって、この場所を、どんな宮殿の奥深くにある聖域よりもはるかにはかないものにしてしまう時だ。船のサービスはすべてキャンセルされるし、飛行機は何週間も飛ばす、店は閉まり、郵便物は戸口に散乱しなくなる。その効果は、まるで誰かの不器用な手が、あの続き部屋(エンフィラード)を裏返しにして、町全体を裏地でくるんだみたいな感じだった。~略~こんな日こそ、日ごろ出来ない読書をしたり、一日中電気をつけっぱなしにしたり、自分の欠点を大目に見たり、コーヒー制限をゆるめたり、BBCのワールド・サービスを聴いたり、いつもより早く床に入ったりするのがいい。要するにそれは、急に姿を消し、見られることを止めてしまった町が引き起こした自己忘却の時間だ。知らないうちに、きみはそれからサインを受け取る。ヴェネチアのように、連れがいなくて、一人だと特にそうだ。ヴェネチアに生まれるという幸運を逸してしまった以上、せめてなにもかも見えなくなってしまうという特権を共有することに、誇りを見つけることができるのだ。 P62-63(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2012/12/28 作成)
  • 新装版 俄(下) 浪華遊侠伝 (講談社文庫)
     やがて昼どきになったから、めしが出た。懲役場の囚人の食うめしで、なるほど旧幕時代よりはだいぶましであった。麦六割、米四割で、野菜、干魚がついている。  万吉も食った。 「これなら、監獄も悪い所やおまへんな」 「なんの」  原田典獄はいった。 「これは規定のめしでござって、囚人がこれを食っているわけではない。ここにもわしの悲憤がある」  現実には予算不足で、米のかわりに稗が入っている。稗は犬猫も食わぬというから、囚人の体力を保持する上に多々問題がある、と原田はいった。 (こいつ、泣き屋やな)  と、万吉は思った。原田は理想主義者ながら、現実は泣いているばかりでよほど実行力のない男なのだろう。(続きを読む
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    pigeonさん
    pigeon さん(2012/10/23 作成)
  • クワジーモド詩集

    クワジーモド詩集 の引用ノート

    サルヴァトーレ クワジーモド / 思潮社

    おそらく このまま死ぬだろう…… 予見し、目に見えるどの方向に向かうとしても 体も心も生命と死に対しても忠実でありたい(続きを読む
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    Yuhiさん
    Yuhi さん(2012/12/12 作成)
  • 人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))
    人間、失格。もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました。(続きを読む
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    itokoさん
    itoko さん(2012/11/21 作成)
  • 桜の首飾り

    桜の首飾り の引用ノート

    千早 茜 / 実業之日本社

    「意味はあるよ」 俺を見上げる。 「私は彼氏のこと好きだったよ」 「そんなことされてもか」 「うん。いいの、好きだったから。殴られても、大喧嘩しても、追いだされても、私は好きだったよ。誰に笑われても、騙されているって言われてもいいの。だって私は精一杯愛したもの。それに悔いはないから。だから、今こんなでも笑える。今回は失敗したけど、また、誰かを好きになりたいって思える」 アイラインに滲んだ目でまっすぐ俺を見つめる。苦笑した。 「馬鹿だなあ、お前」 香澄はわざと嘲りを含ませた俺の言葉に動じなかった。にっこりと笑う。 「馬鹿じゃ駄目なの?少なくとも私は弱虫じゃない。やれることはやった。それでいいの」(続きを読む
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    marie1127さん
    marie1127 さん(2013/12/18 作成)
  • ぼくと「ジョージ」 (岩波少年文庫)
    ジョージにはわかった。ベンに砂のお城みたいな一生を送ることをやめさせ、沈黙の堀の真ん中にぽつんと立ったような科学の尖塔を築くのをやめさせ、技術を磨く代わりにお世辞や友情を欲しいがるのをやめさせるためには、静かな革命を起こさなくてはならない、と。(続きを読む
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    chiyorinさん
    chiyorin さん(2014/12/22 作成)
  • 幽霊を捕まえようとした科学者たち (文春文庫)
    「我々は分かっていない。  分からないんだ。  分かるには限界がありすぎる。  本当に重要なことは、人間にはまだつかめていないんだ。」 (続きを読む
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    Tuckerさん
    Tucker さん(2013/02/02 作成)
  • フランス文学精読ゼミ
    p.107  ミノスとパジファエの娘 La fille de Minos et de Pasiphaée ヴォルテール Voltaire(1694-1778)が、フランスで一番美しい詩句は?という問いに答えて挙げたのが、このジャン・ラシーヌJean Racine(1639-1699)作『フェードル』Phédre(1677)の一節だ。何で?外国人からすれば、字面だけでは「ポールとジャンの母」というのに等しい。「前置詞deは何度でも繰り返す」という初級文法の例文みたいだ。フェードルその人を指すこの句がギリシア神話世界の全体を浮かび上がらせる、という「文化的美」の根拠については今は論じない。これが12音節詩句(アレクサンドラン alexandrin)であること、この形がわれわれの五七五とか五七五七七とかと同じような文化的価値を担い、かつフランス詩形の中でもっとも荘重優美という連想をもたらすことにも注目しよう。 (続きを読む
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    BafanaBafanaさん
    BafanaBafana さん(2015/02/02 作成)
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