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『文学・評論』関連の引用(抜き書き)読書ノートリスト

引用(抜き書き)『文学・評論』関連の読書ノートリスト

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  • 幽霊を捕まえようとした科学者たち (文春文庫)
    「我々は分かっていない。  分からないんだ。  分かるには限界がありすぎる。  本当に重要なことは、人間にはまだつかめていないんだ。」 (続きを読む
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    Tuckerさん
    Tucker さん(2013/02/02 作成)
  • 夜になるまえに

    夜になるまえに の引用ノート

    レイナルド アレナス / 国書刊行会

    マンゴの木の下で、小さなテーブルを前にして本にサインしている年老いた女性がいた。それがリディア・カブレラだった。ハバナにある広い別荘を、広い書斎を、自分の過去をいっさい棄てて、いまはマイアミのつましいアパートで暮らし、野天で、マンゴの木の下で、自費出版した本にサインしている。そんな姿を見て、目の見えないリディアが偉大さを、そしてキューバでも亡命先でも他の作家にはもう残っていない反骨心を体現していることがわかった。ぼくたちの歴史で最も偉大な女性の一人、だが、すっかり片隅に追いやられ忘れられていた。 P376(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/08/21 作成)
  • 深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
     起きたからといって急にすることが見つかるわけでもないが、とにかくベッドの傍から離れ、宿の外に出て表の通りを歩きはじめる。まず行くのはチャイ屋だ。  チャイとは茶、インドでは紅茶をさす。インドの紅茶は、イギリス風の気取った飲み方をするというものではなく、紅茶と砂糖と牛乳を鍋に叩き込み、煮立ったところで茶漉しを通して器に注ぐという、粗野だがこってりしたミルク・ティーがほとんどだった。私は、乏しい金をいくらかでも倹約するために朝食を抜き、かわりにチャイを一杯だけ飲むことにしていた。  馴染みになったチャイ屋の親父は、バケツにはった水をくぐらせただけで洗ったコップを受け皿にのせ、そこに溢れるほど注いでくれる。まず受け皿にこぼれたチャイをすすり、それからコップに口をつける。熱すぎる場合には受け皿に少しずつこぼし、さましながら飲む。インドではそうした一杯が一ルピーの五分の一、二十パイサか三十パイサほどだった。私は僅か七、八円のそのチャイを、インドの暇人と一緒に時間をかけてすする。(続きを読む
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    h_nagashimaさん
    h_nagashima さん(2012/10/02 作成)
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)
    良い指揮官とは、とエンダーは思った。愚かしい脅迫をする必要はないものだ。P172(続きを読む
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    SXR-80-07さん
    SXR-80-07 さん(2015/12/08 作成)
  • クワジーモド詩集

    クワジーモド詩集 の引用ノート

    サルヴァトーレ クワジーモド / 思潮社

    おそらく このまま死ぬだろう…… 予見し、目に見えるどの方向に向かうとしても 体も心も生命と死に対しても忠実でありたい(続きを読む
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    Yuhiさん
    Yuhi さん(2012/12/12 作成)
  • 桜の首飾り

    桜の首飾り の引用ノート

    千早 茜 / 実業之日本社

    「意味はあるよ」 俺を見上げる。 「私は彼氏のこと好きだったよ」 「そんなことされてもか」 「うん。いいの、好きだったから。殴られても、大喧嘩しても、追いだされても、私は好きだったよ。誰に笑われても、騙されているって言われてもいいの。だって私は精一杯愛したもの。それに悔いはないから。だから、今こんなでも笑える。今回は失敗したけど、また、誰かを好きになりたいって思える」 アイラインに滲んだ目でまっすぐ俺を見つめる。苦笑した。 「馬鹿だなあ、お前」 香澄はわざと嘲りを含ませた俺の言葉に動じなかった。にっこりと笑う。 「馬鹿じゃ駄目なの?少なくとも私は弱虫じゃない。やれることはやった。それでいいの」(続きを読む
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    marie1127さん
    marie1127 さん(2013/12/18 作成)
  • ヴェネツィア 水の迷宮の夢

    ヴェネツィア 水の迷宮の夢 の引用ノート

    ヨシフ・ブロツキー / 集英社

    こんなことが起こったのはたった一度だけ。でもヴェネチアには他にもこういうところが山ほどあるらしい。しかし、一度で十分だ、特に冬、この地方特有の霧、あの有名なネッビアが、水に映る影はもちろん、建物、人、列柱、橋、彫像など、およそ形を持つものすべてを突然消し去ることによって、この場所を、どんな宮殿の奥深くにある聖域よりもはるかにはかないものにしてしまう時だ。船のサービスはすべてキャンセルされるし、飛行機は何週間も飛ばす、店は閉まり、郵便物は戸口に散乱しなくなる。その効果は、まるで誰かの不器用な手が、あの続き部屋(エンフィラード)を裏返しにして、町全体を裏地でくるんだみたいな感じだった。~略~こんな日こそ、日ごろ出来ない読書をしたり、一日中電気をつけっぱなしにしたり、自分の欠点を大目に見たり、コーヒー制限をゆるめたり、BBCのワールド・サービスを聴いたり、いつもより早く床に入ったりするのがいい。要するにそれは、急に姿を消し、見られることを止めてしまった町が引き起こした自己忘却の時間だ。知らないうちに、きみはそれからサインを受け取る。ヴェネチアのように、連れがいなくて、一人だと特にそうだ。ヴェネチアに生まれるという幸運を逸してしまった以上、せめてなにもかも見えなくなってしまうという特権を共有することに、誇りを見つけることができるのだ。 P62-63(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2012/12/28 作成)
  • 人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))
    人間、失格。もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました。(続きを読む
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    itokoさん
    itoko さん(2012/11/21 作成)
  • 深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
     もたもた、よろよろしながら、それでもどうにかターミナルに着いた。もちろん時計の針は、七時半はおろか八時を廻っている。と、天の助けかアムリトサル方面行きのバスがまだ発車せずにいるではないか。  少し待ってくれるようバスの運転手に頼もうと喜び勇んで駆け上がると、乗客全員にジロリと睨まれた。なんと満席で、そのバスに乗りきれない人がもう一台分くらい周囲にいる。彼らは次のバスを待っているのだ。 「次のは何時です」  訊ねると、英語のわかる乗客のひとりが五時と教えてくれた。朝の、である。もしそれに乗れなかったらと訊ねると、七時半と言う。二時間くらいならと呟くと、いや夜のだと言う。そうか半日後か。半日もどうやって時間をつぶそうか。すると彼が同情するように言った。 「明日のじゃない。三日後だ」 (P.31~)(続きを読む
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    h_nagashimaさん
    h_nagashima さん(2012/11/24 作成)
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