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『文学・評論』関連の引用(抜き書き)読書ノートリスト

引用(抜き書き)『文学・評論』関連の読書ノートリスト

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  • 対岸の彼女 (文春文庫)
    「私もこのまま浜松でも大阪でもいっちゃいたいけど、逃げてたってしかたないしね。それに楢橋さん、あさってはもう仕事じゃない。私たち、背中にのしかかってくる仕事と、また格闘しなきゃ。浜辺でぐずぐずできる高校生じゃないんだもんね」  小夜子は笑顔を作ってそう言った。そのとき、葵の顔に残っていた笑みが、顔の表面からなだれ落ちるように消えていき、ぽっかりと空洞のような無表情が広がった。 「逃げる?」葵は聞き取れないほどの声でつぶやく。 「私、無断外泊で夫を懲らしめてやろうと思ってたけど、そうやって逃げててもしかたないって思ったの。なんか私、楢橋さんといると、本当に大阪までだって、どこへだっていける気になるのよ、このままだったら、夫を置いて逃げかねないわ」  葵の変化に戸惑い、あわてて小夜子はそうつけ足した。いつもだったら葵は笑うはずだった。失踪妻ってわけ? そりゃあまずいよね、とかなんとか言って。けれど葵は無表情のまま、 「だれかに何か言われたの?」ちいさい声でそう言った。 「え?」意味が理解できず小夜子は訊き返す。 「私があなたに何をすると思ってるの?」  葵は言って、笑った。(続きを読む
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    itokoさん
    itoko さん(2012/11/01 作成)
  • 楽園への道 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-2)

    楽園への道 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-2) の引用ノート

    マリオ・バルガス=リョサ / 河出書房新社

    バルガス=リョサは、「小柄で黒髪に色白、スズメバチのような細いウエストをした、頭の回転が速いフローラの最大の魅力は、決して運が良いといえない人生の中で、自分の不幸を決して他人のせいにしたり嘆いたりせずに、頭をあげて逆境に立ち向かっていったところだ。その反逆心に満ちた強い性格、夢想や感受性のおかげで、めぐり合わせた人生の悲惨さを、自らの活動に着想を抱かせる素材へと昇華させていくことができた」と、スペインの新聞のインタビューで述べている。 P501(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2012/12/08 作成)
  • 対岸の彼女 (文春文庫)
     私って、いったいいつまで私のまんまなんだろう。  ぼんやりしながらくりかえしそう考えていたことに気づいて、小夜子は苦笑する。そんなことを考えること自体、子どものころから変わっていない。私がべつのだれかだったら、たとえば人気者のヨウコちゃんだったら、優等生のニッタさんだったらと、小夜子はよく考えている子どもだった。(続きを読む
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    itokoさん
    itoko さん(2012/10/26 作成)
  • 怪談―不思議なことの物語と研究 (岩波文庫)
    怪談 虫の研究(続きを読む
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    NKazuyoshiさん
    NKazuyoshi さん(2012/12/08 作成)
  • ぼくと「ジョージ」 (岩波少年文庫)
    母親業と言うのは、ある人物がその生成物の質によって価値を定められない、ただ1つの職業であることを悟った。(続きを読む
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    chiyorinさん
    chiyorin さん(2014/12/22 作成)
  • 夜になるまえに

    夜になるまえに の引用ノート

    レイナルド アレナス / 国書刊行会

    キューバ人には破壊主義的なところが、人を妬むような傾向がある。一般的に大多数の人は偉大さに我慢ならないし、誰かが突出することに耐えられず、あらゆる人を同じ凡人のレヴェルに揃えようとしたがる。これは許しがたいことだ。 P376(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/08/21 作成)
  • 夜になるまえに

    夜になるまえに の引用ノート

    レイナルド アレナス / 国書刊行会

    共産主義体制と資本主義体制の違いは、いずれの体制もぼくたちの尻を蹴飛ばすものですが、共産主義体制では蹴飛ばされると拍手をしなくてはならない、ところが資本主義体制では蹴飛ばされると叫ぶことができるということです。ぼくはここに叫びたいのです。 P371(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/08/21 作成)
  • 夜になるまえに

    夜になるまえに の引用ノート

    レイナルド アレナス / 国書刊行会

    その監房は床が地面の汚い場所で、高さがわずか1メートルしかなく立ち上がれなかった。ベッドは二段ベッドではなく、マットのない鉄の簡易ベッドにたいなものだった。一つの窪みで用を足さなくてはならず、水を飲むためのカップ一つなかった。まるでシラミやノミの供給センターみたいだった。その虫たちは歓迎の言葉を述べようとしてぼくに飛びかかってきた。 p268(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/08/18 作成)
  • 指先からソーダ (河出文庫)

    指先からソーダ (河出文庫) の引用ノート

    山崎 ナオコーラ / 河出書房新社

     でも……、正直なところ、好きな人に金を送る、という行為自体は、すごく楽しいことだった。  金を貸すというのが危うい行為だということは当時もわかっていて、その危なっかしい方法で恋人とコミュニケーションを取ることに、快感があった。  金というものを、人の心とは無関係な冷たいものだと考える向きもある。しかし、もし人に心がなかったなら、金は発明されなかっただろう。私は、金は素晴らしいツールだと思う。「この人と関わりたい」「この社会で生きていたい」という願いの下に、人は稼ぎ、消費し続ける。金のコミュニケーションは難しく、ときどき失敗するけれど、決して金を否定することなく、人間関係を築いていきたい。(続きを読む
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    itokoさん
    itoko さん(2012/11/24 作成)
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