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『文学・評論』関連の引用(抜き書き)読書ノートリスト

引用(抜き書き)『文学・評論』関連の読書ノートリスト

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  • 指先からソーダ (河出文庫)

    指先からソーダ (河出文庫) の引用ノート

    山崎 ナオコーラ / 河出書房新社

     でも……、正直なところ、好きな人に金を送る、という行為自体は、すごく楽しいことだった。  金を貸すというのが危うい行為だということは当時もわかっていて、その危なっかしい方法で恋人とコミュニケーションを取ることに、快感があった。  金というものを、人の心とは無関係な冷たいものだと考える向きもある。しかし、もし人に心がなかったなら、金は発明されなかっただろう。私は、金は素晴らしいツールだと思う。「この人と関わりたい」「この社会で生きていたい」という願いの下に、人は稼ぎ、消費し続ける。金のコミュニケーションは難しく、ときどき失敗するけれど、決して金を否定することなく、人間関係を築いていきたい。(続きを読む
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    itokoさん
    itoko さん(2012/11/24 作成)
  • 若き詩人への手紙・若き女性への手紙 (新潮文庫)
    誰もあなたに助言したり手助けしたりすることはできません。誰も。ただ一つの手段があるっきりです。自らの内へおはいりなさい。あなたが書かずにいられない根拠を深く探ってください。それがあなたの心の最も深いところに根を張っているかどうかを調べてごらんなさい。もしもあなたが書くことを止められたら、死ななければならないかどうか、自分自身に告白して下さい。何よりもまず、あなたの夜の最もしずかな時刻に、自分自身に尋ねてごらんなさい。私は書かなければならないのかと(原文傍点、書かなければならない)。深い答えを求めて自己の内へ内へと掘り下げてごらんなさい。そしてもしこの答えが肯定的であるならば、もしあなたが力強い単純な一語「私は書かなければならぬ」をもって、あの真剣な問いにこたえることができるならば、その時はあなたの生涯をこの必然に従って打ち立ててください。あなたの生涯は、どんなに無関係に無意味に見える寸秒にいたるまで、すべてこの衝迫の表徴となり証明とならなければなりません。P.15(続きを読む
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    fishdeleuzeさん
    fishdeleuze さん(2012/11/12 作成)
  • 夜の国のクーパー

    夜の国のクーパー の引用ノート

    伊坂 幸太郎 / 東京創元社

    なし(続きを読む
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    tsukieさん
    tsukie さん(2013/01/30 作成)
  • ぼくと「ジョージ」 (岩波少年文庫)
    母親業と言うのは、ある人物がその生成物の質によって価値を定められない、ただ1つの職業であることを悟った。(続きを読む
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    chiyorinさん
    chiyorin さん(2014/12/22 作成)
  • 怪談―不思議なことの物語と研究 (岩波文庫)
    怪談 虫の研究(続きを読む
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    NKazuyoshiさん
    NKazuyoshi さん(2012/12/08 作成)
  • 弱法師

    弱法師 の引用ノート

    中山 可穂 / 文藝春秋

    一匹の悪魔と百匹の天使を自身に飼い馴らしているのが作家なら、百匹の悪魔と一匹の天使をおのれの内に棲まわせているのが編集者だ。それがわたしだ。女衒のように作家に近づき、その肉体から彼の命を――小説を――最後の一滴まで絞り取る。からからに涸れ果てるまで、廃人になるまで、自殺して死ぬまで、追い詰めて攻め立てて抱きしめてひれ伏して爆弾を落として夜露に晒して火をつけて水を浴びせて踏みつけて踵を舐めてめったやたらに引き裂いて。この仕事は借金取りに似ている。わたしは神に代わって、作家が神から借りた金――才能――の取り立てをしているのである。(続きを読む
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    marie1127さん
    marie1127 さん(2013/08/07 作成)
  • 楽園への道 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-2)

    楽園への道 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-2) の引用ノート

    マリオ・バルガス=リョサ / 河出書房新社

    バルガス=リョサは、「小柄で黒髪に色白、スズメバチのような細いウエストをした、頭の回転が速いフローラの最大の魅力は、決して運が良いといえない人生の中で、自分の不幸を決して他人のせいにしたり嘆いたりせずに、頭をあげて逆境に立ち向かっていったところだ。その反逆心に満ちた強い性格、夢想や感受性のおかげで、めぐり合わせた人生の悲惨さを、自らの活動に着想を抱かせる素材へと昇華させていくことができた」と、スペインの新聞のインタビューで述べている。 P501(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2012/12/08 作成)
  • 街道をゆく〈36〉本所深川散歩・神田界隈 (朝日文芸文庫)
    p.18-19.  本所深川は、本来、下総国であり、武蔵国である江戸とは隅田川をへだてて、別地域になっていた。  本所深川が大江戸の市域に入るのは、寛文元年(一六六一)両国橋が架けられてからだという。  その後、つぎつぎに橋が架けられ、本所深川は江戸と一つ地域になった。 <中略> p.62.  さきに本所は下総国だったといったが、橋が武蔵(江戸)と下総の両国をつないでいるところから、しゃれて両国橋と通称されるようになり、やがてそれが正称になった。 (司馬遼太郎「本所深川散歩・神田界隈街道をゆく36」より)(続きを読む
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    tymさん
    tym さん(2014/04/30 作成)
  • ヴェネツィア 水の迷宮の夢

    ヴェネツィア 水の迷宮の夢 の引用ノート

    ヨシフ・ブロツキー / 集英社

    「さあ、描いてみて!」冬の光が囁く、病院のレンガ塀にせきとめられ、あるいは宇宙の長旅をすませて、やっとのことで聖ザッカリーア教会の切妻壁前(フロントーネ)のパラダイスという故郷に辿りついた時に。地球がその光を運ぶ天体にもう一方の頬っぺたを差し出している間に、聖ザッカリーアの大理石の貝模様の中で、あともう小一時間ほど憩う光の表情には、疲労がただよってくるのが分かる。これが冬の光の一番純粋な時なのだ。その時それは、温度、あるいはエネルギーを持ってはいない。そんなものは、どこか宇宙のかなたに、あるいは近くの積雲の中にでも、捨て去ったのか、それとも置いてきたのだろう。光の粒子の、ただ一つの野望は、物体に届いて――大きかろうが小さろうが――とにかく目に見える画像にすることなのだ。それは親密な光、ジョルジョやベッリーニの光だ。ティエポーロやティントレットの光では決してない。町はその肌ざわり、無限の彼方からやってきた光の愛撫をゆっくり味わいながら、暮れなずんでゆく。形ある物というのは、結局、無限をも親密なものにしてしまうのだ。 P84(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2012/12/28 作成)
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