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『文学・評論』関連の引用(抜き書き)読書ノートリスト

引用(抜き書き)『文学・評論』関連の読書ノートリスト

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  • 読書家の新技術 (朝日文庫)
    p.37 だが、そもそも、公認された知の集合・知の世界=教養という時の「公認」には、保守的なものも進歩的なものもともに含まれる。進歩的なものは、保守派にとっても、進歩的なるものとして諒解可能なのである。共産主義は、反共主義者にとって、共産主義なるものとして諒解可能なのである。公認の配分という程度の差こそあれ、進歩も保守も公認教養の中に含まれているのだ。(続きを読む)
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    BafanaBafanaさん
    BafanaBafana さん(2015/01/20 作成)
  • 深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
     タクシーとは名ばかりで、後部の荷台を取りはずし、むき出しの車体に固い椅子を取りつけた代物のために、しっかりつかまっていないと振り落とされかねない。私を乗せた三輪タクシーは、ニューデリーからオールドデリーの暗い夜道を、音だけは威勢よく走っていった。  しばらくは快調に走り続けていたが、ガソリン・スタンドの前にさしかかったとたん、運転手は車を停め、エンジンを切った。ガソリンがないと言うのだ。もうこれ以上は動かないと言う。そして、私の顔色をうかがいながら提案してきた。 「あそこで入れたいと思うのだが」  私は彼の魂胆が読めたので知らん顔をしていた。 「あそこで入れるがいいか」 「勝手にするがいいさ」  突き放すと、運転手が予想していた通りの台詞を吐いた。 「でも、金がない」 「俺の知ったことではない」 「走れないがそれでもいいか」  その言い草に腹が立ったので、それならここまでの分も払わない、別の車を探すからいい、と言って車から跳び降りると、慌てて、いや、やはり動く、とエンジンをかけた。 (P.28~)(続きを読む)
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    h_nagashimaさん
    h_nagashima さん(2012/11/24 作成)
  • 楽園への道 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-2)

    楽園への道 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-2) の引用ノート

    マリオ・バルガス=リョサ / 河出書房新社

    狂ったオランダ人の思い出は、アトゥオナで暮らしはじめて数か月、ほとんど一瞬たりともおまえから離れることがなかった。どうしてだろうか、コケ。ほぼ十五年のあいだは、おまえの記憶から彼をきれいに消し去ることができていた、疑いなく幸運なことだった。なぜならフィンセントの思い出はおまえを落ち着かない気持ちにさせ、苦しめ、おまえの仕事をだめにしてしまったかもしれないから。けれどもここ、マルキーズ諸島では、おまえもあまり絵を描かなくなっていたから、あるいは疲れていたし病気でもあったから、心遣いの細やかさと狂気を伴った、人の善いフィンセント、かわいそうなフィンセント、我慢のならないフィンセントのイメージが絶えずおまえの意識になだれこんでくるのを阻む手だてがなかった。プロヴァンスで八週間に及ぶ困難な共同生活をしたときの数々の出来事、逸話、論争、憧れ、夢は、あれから十五年を経て、数日前の出来事さえすっかり忘れがちな現在の記憶状況でも、ポールは鮮やかに思い出すことができた。 P322(続きを読む)
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2012/12/07 作成)
  • センス・オブ・ワンダー

    センス・オブ・ワンダー の引用ノート

    レイチェル・L. カーソン / 新潮社

    自然界への探検…それは何かを教えるためではなく、いっしょに楽しむためなのです 「知る」ことは「感じる」ことの半分ほども重要ではない… 子供たちがこれからであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生みだす種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。幼い子供時代は、この土壌を耕す時です(続きを読む)
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    suisuiさん
    suisui さん(2013/04/30 作成)
  • 弱法師

    弱法師 の引用ノート

    中山 可穂 / 文藝春秋

    わたしは強いのではない。 まだ誰かを死ぬほど愛したことがないだけだ。 愛するひとにこのからだを愛撫され、その手のかたちで捏ねられ美しく磨き立てられた賜物のような乳房をいまだ持たず、持たざるがゆえに失う悲しみもいまだ知ることがないだけだ。 愛するひとが黄泉の国へ旅立つとき、あの世への手土産に丹精した乳房を差し出すような、なりふりかまわぬ捨て身の恋を一度もしたことがないだけだ。 喉から血を流していとしい誰かの名前を呼び続けたことも、胸の谷間から脂汗を流してかつてそこにあったやさしい手の記憶を反芻し続けたこともない。 わたしは恋も、愛も、天国も、地獄も、何も知らない。 できることなら、こんなふうにぼろぼろになっても、胸がぺしゃんこに潰れるような思いをしても、年を取りすぎた大きい天使になっても、狂ったように愛し愛され、いとしい誰かと手に手を取ってこの世の淵からこぼれ落ちたい。打ちのめされ、追い詰められ、虚無に向かって行進していくような人生でもかまわない。 こんなふうに誰かを、ただひとりのひとを、一生かけて、馬鹿みたいに愛したい。 そうすれば母の人生が、苛烈ではあったけれど不幸ではなかったのだと信じることができるような気がするのだ。 そうして初めて、わたしはわたし自身の罪深い生を受け容れ、赦すことができるような気がするのだ。 そして明日も今日のように生きていけるような気がするのだ。(続きを読む)
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    marie1127さん
    marie1127 さん(2013/08/07 作成)
  • 羅生門・鼻・芋粥・偸盗 (岩波文庫)
    それだからこそ、自分は兄に対しても、嫉妬をする。すまないとは思いながら、嫉妬をする。してみると、兄と自分との恋は、まるでちがう考えが、元になっているのではあるまいか。そうしてそのちがいが、よけい二人の仲を、悪くするのではあるまいか。………『偸盗』より(続きを読む)
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    NKazuyoshiさん
    NKazuyoshi さん(2012/11/19 作成)
  • 完訳 緋文字 (岩波文庫)

    完訳 緋文字 (岩波文庫) の引用ノート

    N. ホーソーン / 岩波書店

    彼女の運命と趨勢は彼女を自由にしていた。緋文字はほかの女たちが足を踏み入れるのをはばかる地域への旅行免状だった。(続きを読む)
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    tmkn さん(2012/11/19 作成)
  • 64(ロクヨン)

    64(ロクヨン) の引用ノート

    横山 秀夫 / 文藝春秋

    あゆみの家出 『三上はカウンセラーを問い詰めた。そうぜずにはいられなかった。……鵜呑みにして家を空けた結果がこうだった。カウンセラーは悪びれるでもなかった。もう親には心配を掛けない。あゆみがそう話したので大丈夫と判断したが、実際には家出を暗示したのだろうと分析してみせた。』p110 『家族を弾除けにしていた。自分が可愛かった。組織での立場が危うくなるたび、家族に託けて我慢のカードを切ってきた。わかっていた。家族などなくても生きられるが、組織の中で居場所を失ったら生きていけない。自分はそういう種類の男だと認め、受け入れない限り、死ぬまで己を語る方法を見出せそうになかった。』p398 (続きを読む)
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    myzkkさん
    myzkk さん(2013/03/29 作成)
  • 読書家の新技術 (朝日文庫)
    p.54-55 だが、こういった矛盾(引用注:青年のものである近代教養と生活神野論理との乖離)に気づいている人もいた。 たとえば、柳田国男もその一人である。彼は、近代教養を生活の哲学とせず、伝統的な生き方をしている人たちの、一見非論理的・非体系的な思考を、民俗学という形で組み上げようとした。それが単なる学術的好奇心、功名心によるものではなく、「常民」と哲学との結合であったことは、彼が自分の思想を「新・国学」と称したことによく現れている。 (続きを読む)
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    BafanaBafanaさん
    BafanaBafana さん(2015/01/20 作成)
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