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『文学・評論』関連の引用(抜き書き)読書ノートリスト

引用(抜き書き)『文学・評論』関連の読書ノートリスト

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  • 夜になるまえに

    夜になるまえに の引用ノート

    レイナルド アレナス / 国書刊行会

    美はそれ自体、どんな独裁にとっても危険なもの、闘争的なものだ。独裁が人々に課している制限を超えていくような世界を含んでいるのだから。それは政治警察の支配の及ばない領域である。したがって誰にも統治されることがない。だからこそ独裁者たちは苛立ち、なんとかして破壊しようとする。美は独裁体制下ではいつも反体制である。というのも、どんな独裁もそれ自体、見苦しい醜悪なものなのだから。美を実践することは独裁者とその官吏たちにとって現実逃避的な、あるいは反動で黄な行為である。 P134(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/08/21 作成)
  • ぼくと「ジョージ」 (岩波少年文庫)
    人はよく幸福と快活を混同するのだが、幸福は必ずしも派手で明るくて賑やかだとは限らないのだ。幸福は、種子のない、薄い皮の中でほの赤く甘くなるスイカのように熟すものだ。スイカのように、地味な暗い色をした皮ですっぽり包まれていることがあるのだ。(続きを読む
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    chiyorinさん
    chiyorin さん(2014/12/22 作成)
  • ビリー・ミリガンと23の棺〈下〉 (ダニエル・キイス文庫)
    「意図的にすべてをやめるという選択をすることによって,彼らは自分たちの運命を支配することができるのだ」 「これは他人を操るためではなかった。もはや病院に利用され,政治家に利用され,メディアに利用されるのは耐えられなかった。ある男を殺したと疑われ,その男がまだ生きているのに,第一容疑者とみなされることには対処できなかった」 「彼らがもう力をふるえないと知って,大きな喜びを感じた。自分が自分の人生を支配しているのだとわかった。なぜなら自分が死ねば,彼らはその遺体を外に運び出さなければならないからだ。どんなに閉じ込めておきたくても,彼の脳に錠をかけることはできないし,いまは彼の肉体を閉じこめておくこともできない。彼はまさしくここを去ろうとしているのだ」 「つまり,ぼくがまずチャーマーを許さなければならないということです。彼の墓を見つけてほんとうに死んだことをたしかめたいですが,でも墓を汚すようなことはしません。彼に許すといいます。そうすれば彼の霊は,子供の頃の彼を傷つけた誰かを許し,たぶん許しは過去に遡っていき,未来を変えるでしょう。人間は,お互いに傷つけあうことをやめなければならないのです」(続きを読む
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    masudakotaroさん
    masudakotaro さん(2013/03/20 作成)
  • なぜ書くか: エリザベス・ボウエン/グレアム・グリーン/V・S・プリチェットの往復書簡集
    作家も他の人と同じように一個の市民(生きる存在)であり、市民としてのディレンマをもっている。しかしプリチェットにおいては作家の市民としての時間は彼の作家としての時間に比べればほんのわずかでしかなく、市民であることは人間の全目的ではない。さらに、作家はたとえ社会にとって不可欠の存在であるにしても、一個の贅沢品にしかすぎないという自覚が彼にはあって、もし社会から攻撃を受ければ、作家はレジスタンスのゲリラ兵のように戦いつづけ、逃亡するほかにということになる。 P82(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/03/31 作成)
  • ヴェネツィア 水の迷宮の夢

    ヴェネツィア 水の迷宮の夢 の引用ノート

    ヨシフ・ブロツキー / 集英社

    時こそが神なのではないかという考えに、ぼくは常に執着していた。少なくとも神の霊とは、そのようなものではないだろうか。もしかしたらこの考えは、ぼく自身が考え出したものだったかもしれないのだ。しかし今はよく覚えていない。それはともかく、もしも神の霊が水面を動いたとしたら、水はそれを映し出したはず、とぼくはいつも思っていた。~略~ぼくはただ、水は時のイメージだと思っている。だからぼくは、少しばかり異教徒風に、水辺で、それもできれば海のそばで、大みそかを迎えるようにしている。 P47(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2012/12/27 作成)
  • 楽園への道 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-2)

    楽園への道 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-2) の引用ノート

    マリオ・バルガス=リョサ / 河出書房新社

    なんて苦しいコルセットだろう。コルセットについては『メフィス』という小説の中でおまえは痛烈な批判をしていて、未来社会では不適切な衣類として禁止されるだろう、女性を腹帯を締めた雌馬のように感じさせるから、と述べている P262(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2012/12/07 作成)
  • ヴェネツィアが燃えた日 世界一美しい街の、世界一怪しい人々
    フェニーチェの火災の、だれもが内省を強いられた余波のなかで、ヴェネチア人は私自身が自分に発したい問いを自らに投げかけているようだったーーそれはつまり、かくも超俗的で自然に反した環境で暮らす意味はいったい何なのだろう、という疑問である。かつてヴァージニア・ウルフが ”陽気で、神秘的で、無責任なすべてのものの遊び場” と呼んだものが、果たしていまのヴェネチアには残っているのだろうか?(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2012/11/15 作成)
  • 夜になるまえに

    夜になるまえに の引用ノート

    レイナルド アレナス / 国書刊行会

    川は抑えられない暴力の魅力に憑かれてとどろいていた。氾濫するその川の力はたいていのものを押し流し、木々や岩、動物、家を運び去っていった。それは破壊の、そしてまた、生の法則の神秘だった。その川がどこまで行くのか、その逆上した流れどこまで達するのか、そのときはよく知らなかったが、その轟音といっしょにぼくもいかなくちゃならない、ぼくもその水に飛び込んで消えなくちゃいけない、わずかとはいえ心の安らぎは常に先へと進むその激流の中でしか見いだせない、と何かがぼくに言っていた。でも、飛び込む勇気がなかった。ずっとぼくは臆病だった。川辺まで近寄ると、あと一歩出ろ、そうすりゃ渦がおまえを呑みこんでくれる、と川がぼくに向かって吠えていた。そのときそうしていたら、いったいどれだけ多くのことが避けられたか。 P41(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/08/21 作成)
  • なぜ書くか: エリザベス・ボウエン/グレアム・グリーン/V・S・プリチェットの往復書簡集
    文学は教化とは一切関係がない。こういったからといって、私は文学が無教化的であると主張しているわけではない。文学は個人の道徳を表し、この個人の道徳はその個人が属するグループの道徳とめったに一致するものではない。 P44(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/03/31 作成)
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