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『文学・評論』関連の引用(抜き書き)読書ノートリスト

引用(抜き書き)『文学・評論』関連の読書ノートリスト

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  • 夜になるまえに

    夜になるまえに の引用ノート

    レイナルド アレナス / 国書刊行会

    マンゴの木の下で、小さなテーブルを前にして本にサインしている年老いた女性がいた。それがリディア・カブレラだった。ハバナにある広い別荘を、広い書斎を、自分の過去をいっさい棄てて、いまはマイアミのつましいアパートで暮らし、野天で、マンゴの木の下で、自費出版した本にサインしている。そんな姿を見て、目の見えないリディアが偉大さを、そしてキューバでも亡命先でも他の作家にはもう残っていない反骨心を体現していることがわかった。ぼくたちの歴史で最も偉大な女性の一人、だが、すっかり片隅に追いやられ忘れられていた。 P376(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/08/21 作成)
  • 桜の首飾り

    桜の首飾り の引用ノート

    千早 茜 / 実業之日本社

    噓の名前で呼ぶと彼女は喜んだ。男が言った通りだ。きっと、彼女には何も信じるものがなかったのだ。少女のように無邪気で澄んだ声で笑いながらも、時々半ば捨て鉢に生きている風に見える時があった。(続きを読む
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    marie1127さん
    marie1127 さん(2013/12/18 作成)
  • クワジーモド詩集

    クワジーモド詩集 の引用ノート

    サルヴァトーレ クワジーモド / 思潮社

    おそらく このまま死ぬだろう…… 予見し、目に見えるどの方向に向かうとしても 体も心も生命と死に対しても忠実でありたい(続きを読む
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    Yuhiさん
    Yuhi さん(2012/12/12 作成)
  • 夜になるまえに

    夜になるまえに の引用ノート

    レイナルド アレナス / 国書刊行会

    レサマとの出会いは全く違っていた。文学を自分の人生にしている、そんな人間を前にしていた。僕が知り合った最も教養のある人物の一人だったが、その教養をひけらかすようなことはしなかった。レサマにとって教養とは死なないためにしがみついているものに過ぎず、自分自身を輝かせると同時にそばにいる者を輝かせるような生気に充ちたものだった。 P130(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2013/08/21 作成)
  • 深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
     もたもた、よろよろしながら、それでもどうにかターミナルに着いた。もちろん時計の針は、七時半はおろか八時を廻っている。と、天の助けかアムリトサル方面行きのバスがまだ発車せずにいるではないか。  少し待ってくれるようバスの運転手に頼もうと喜び勇んで駆け上がると、乗客全員にジロリと睨まれた。なんと満席で、そのバスに乗りきれない人がもう一台分くらい周囲にいる。彼らは次のバスを待っているのだ。 「次のは何時です」  訊ねると、英語のわかる乗客のひとりが五時と教えてくれた。朝の、である。もしそれに乗れなかったらと訊ねると、七時半と言う。二時間くらいならと呟くと、いや夜のだと言う。そうか半日後か。半日もどうやって時間をつぶそうか。すると彼が同情するように言った。 「明日のじゃない。三日後だ」 (P.31~)(続きを読む
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    h_nagashimaさん
    h_nagashima さん(2012/11/24 作成)
  • 新装版 俄(下) 浪華遊侠伝 (講談社文庫)
     やがて昼どきになったから、めしが出た。懲役場の囚人の食うめしで、なるほど旧幕時代よりはだいぶましであった。麦六割、米四割で、野菜、干魚がついている。  万吉も食った。 「これなら、監獄も悪い所やおまへんな」 「なんの」  原田典獄はいった。 「これは規定のめしでござって、囚人がこれを食っているわけではない。ここにもわしの悲憤がある」  現実には予算不足で、米のかわりに稗が入っている。稗は犬猫も食わぬというから、囚人の体力を保持する上に多々問題がある、と原田はいった。 (こいつ、泣き屋やな)  と、万吉は思った。原田は理想主義者ながら、現実は泣いているばかりでよほど実行力のない男なのだろう。(続きを読む
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    pigeonさん
    pigeon さん(2012/10/23 作成)
  • ヴェネツィア 水の迷宮の夢

    ヴェネツィア 水の迷宮の夢 の引用ノート

    ヨシフ・ブロツキー / 集英社

    こんなことが起こったのはたった一度だけ。でもヴェネチアには他にもこういうところが山ほどあるらしい。しかし、一度で十分だ、特に冬、この地方特有の霧、あの有名なネッビアが、水に映る影はもちろん、建物、人、列柱、橋、彫像など、およそ形を持つものすべてを突然消し去ることによって、この場所を、どんな宮殿の奥深くにある聖域よりもはるかにはかないものにしてしまう時だ。船のサービスはすべてキャンセルされるし、飛行機は何週間も飛ばす、店は閉まり、郵便物は戸口に散乱しなくなる。その効果は、まるで誰かの不器用な手が、あの続き部屋(エンフィラード)を裏返しにして、町全体を裏地でくるんだみたいな感じだった。~略~こんな日こそ、日ごろ出来ない読書をしたり、一日中電気をつけっぱなしにしたり、自分の欠点を大目に見たり、コーヒー制限をゆるめたり、BBCのワールド・サービスを聴いたり、いつもより早く床に入ったりするのがいい。要するにそれは、急に姿を消し、見られることを止めてしまった町が引き起こした自己忘却の時間だ。知らないうちに、きみはそれからサインを受け取る。ヴェネチアのように、連れがいなくて、一人だと特にそうだ。ヴェネチアに生まれるという幸運を逸してしまった以上、せめてなにもかも見えなくなってしまうという特権を共有することに、誇りを見つけることができるのだ。 P62-63(続きを読む
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    haruga6さん
    haruga6 さん(2012/12/28 作成)
  • 虫眼とアニ眼 (新潮文庫)

    虫眼とアニ眼 (新潮文庫) の引用ノート

    養老 孟司 / 宮崎 駿 / / 新潮社

    目の前に気に入った散歩道が見つかれば、それが50メートルしかなくても、けっこう機嫌よく生きられる。生き方のコツとしてはぼくはそうだと思うようになってきた。(宮崎駿)(続きを読む
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    goyaさん
    goya さん(2013/03/13 作成)
  • 桜の首飾り

    桜の首飾り の引用ノート

    千早 茜 / 実業之日本社

    桜なんて毎年咲くのに、いつだって見る度に目を奪われて、懲りもせず胸に切ないものが込みあげてくる。幸福な夢のような日々がまたぽっと咲くのではないかと期待してしまう。諦めても、諦めても。どんなに身体や心が醜く歪んで老いていっても。春の嵐はいつだって吹き荒れる。 ゆきちゃんは怖いものがないわけじゃない。捨てられない想いがまだあるから彼女も桜が苦手だったのだろう。希望や夢や美しさを恐れてしまううちは、きっと手遅れではない。明日へと続く何かはまだ彼女の中に残っている。そして、春はまたやってくる。 (中略) たとえ一瞬で消えてしまうとしても、花がなくては人は生きてはいけない。心騒がすものが心の在りかを教えてくれるのだから。あの嵐はなんと柔らかく私の心を揺さぶったことか。(続きを読む
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    marie1127さん
    marie1127 さん(2013/12/24 作成)
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