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『文学・評論』関連の引用(抜き書き)読書ノートリスト

引用(抜き書き)『文学・評論』関連の読書ノートリスト

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  • とんび (角川文庫)

    とんび (角川文庫) の引用ノート

    重松 清 / 角川書店(角川グループパブリッシング)

     小学五年生の息子と付き合うのは、一生にただ一度きり。極端なことを言ってしまえば、今日のアキラと会うのは今日一日しかない。そう思うと、いまの暮らしのすべてがかけがえのない重みを持ちはじめ、だからこそ逆に、どこからどう手をつけたらいいのか、わからない。(続きを読む
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    h_nagashimaさん
    h_nagashima さん(2013/02/03 作成)
  • 山椒大夫・高瀬舟 (新潮文庫)
    安寿はそこに立って、南の方をじっと見ている。目は、石浦を経て由良の港に注ぐ大雲川の上流をたどって、一里ばかり隔った川向いに、こんもりと茂った木立ちの中から、塔の尖さきの見える中山に止まった。そして「厨子王や」と弟を呼びかけた。「わたしが久しい前から考えごとをしていて、お前ともいつものように話をしないのを、変だと思っていたでしょうね。もうきょうは柴なんぞは苅らなくてもいいから、わたしの言うことをよくお聞き。小萩は伊勢から売られて来たので、故郷からこの土地までの道を、わたしに話して聞かせたがね、あの中山を越して往けば、都がもう近いのだよ。筑紫へ往くのはむずかしいし、引き返して佐渡へ渡るのも、たやすいことではないけれど、都へはきっと往かれます。お母あさまとご一しょに岩代を出てから、わたしどもは恐ろしい人にばかり出逢ったが、人の運が開けるものなら、よい人に出逢わぬにも限りません。お前はこれから思いきって、この土地を逃げ延びて、どうぞ都へ登っておくれ。神仏かみほとけのお導きで、よい人にさえ出逢ったら、筑紫へお下りになったお父うさまのお身の上も知れよう。佐渡へお母あさまのお迎えに往くことも出来よう。籠や鎌は棄てておいて、子かれいけだけ持って往くのだよ」  厨子王は黙って聞いていたが、涙が頬ほおを伝って流れて来た。「そして、姉えさん、あなたはどうしようというのです」 「わたしのことは構わないで、お前一人ですることを、わたしと一しょにするつもりでしておくれ。お父うさまにもお目にかかり、お母あさまをも島からお連れ申した上で、わたしをたすけに来ておくれ」 「でもわたしがいなくなったら、あなたをひどい目に逢わせましょう」厨子王が心には烙印やきいんをせられた、恐ろしい夢が浮ぶ。 「それはいじめるかも知れないがね、わたしは我慢して見せます。金で買った婢はしためをあの人たちは殺しはしません。多分お前がいなくなったら、わたしを二人前働かせようとするでしょう。お前の教えてくれた木立ちの所で、わたしは柴をたくさん苅ります。六荷までは苅れないでも、四荷でも五荷でも苅りましょう。さあ、あそこまで降りて行って、籠や鎌をあそこに置いて、お前を麓へ送って上げよう」こう言って安寿は先に立って降りて行く。  厨子王はなんとも思い定めかねて、ぼんやりしてついて降りる。姉は今年十五になり、弟は十三になっているが、女は早くおとなびて、その上物に憑つかれたように、聡さとく賢さかしくなっているので、厨子王は姉の詞にそむくことが出来ぬのである。  木立ちの所まで降りて、二人は籠と鎌とを落ち葉の上に置いた。姉は守本尊を取り出して、それを弟の手に渡した。「これは大事なお守だが、こんど逢うまでお前に預けます。この地蔵様をわたしだと思って、護り刀と一しょにして、大事に持っていておくれ」 「でも姉えさんにお守がなくては」 「いいえ。わたしよりはあぶない目に逢うお前にお守を預けます。晩にお前が帰らないと、きっと討手うってがかかります。お前がいくら急いでも、あたり前に逃げて行っては、追いつかれるにきまっています。さっき見た川の上手かみてを和江わえという所まで往って、首尾よく人に見つけられずに、向う河岸へ越してしまえば、中山までもう近い。そこへ往ったら、あの塔の見えていたお寺にはいって隠しておもらい。しばらくあそこに隠れていて、討手が帰って来たあとで、寺を逃げておいで」 「でもお寺の坊さんが隠しておいてくれるでしょうか」 「さあ、それが運験うんだめしだよ。開ける運なら坊さんがお前を隠してくれましょう」 「そうですね。姉えさんのきょうおっしゃることは、まるで神様か仏様がおっしゃるようです。わたしは考えをきめました。なんでも姉えさんのおっしゃる通りにします」 「おう、よく聴いておくれだ。坊さんはよい人で、きっとお前を隠してくれます」(続きを読む
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    さん
    さん(2012/11/19 作成)
  • ユング自伝―思い出・夢・思想 (2)

    ユング自伝―思い出・夢・思想 (2) の引用ノート

    C.G.ユング / A.ヤッフェ / / みすず書房

    錬金術についての私の仕事を、私はゲーテとの内的関連のしるしとみなしている。ゲーテの秘密は、彼が世紀を越えてつづいて来た原型的変容の過程にとらえられていたことであった。彼は『ファウスト』を大いなる業、あるいは神の業とみなしていた。P.10(続きを読む
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    fishdeleuzeさん
    fishdeleuze さん(2013/03/08 作成)
  • 食堂かたつむり

    食堂かたつむり の引用ノート

    小川 糸 / ポプラ社

    結局、お妾さん私の用意した食事をすべて平らげてくれた。最後のエスプレッソコーヒーを飲干した後、お妾さんは私の手鏡に向かってささやいた。まるで春の陽だまりみたいなやさしい声で。「ご馳走さまでした。大変、おいしゅうございましたよ。どうもありがとう」(続きを読む
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    chocoraさん
    chocora さん(2013/02/20 作成)
  • 山月記

    山月記 の引用ノート

    Atsushi Nakajima /

    なし(続きを読む
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    murakamisouさん
    murakamisou さん(2012/11/23 作成)
  • 麦ふみクーツェ (新潮文庫)
    先生がおもいだしたかのように、 「へんてこで、よわいやつはさ。けっきょくんとこ、ひとりなんだ」  と口の端からつぶやいた。「ひとりで生きてくためにさ、へんてこは、それぞれじぶんのわざをみがかなきゃなんない」 「技?」  とん、たたん 「わざだよ」  先生はこたえた。「そのわざのせいで、よけいめだっちゃって、いっそうひどいめにあうかもしんないよ。でもさ、それがわかっててもさ、へんてこは、わざをさ、みがかないわけにはいかないんだよ。なあ、なんでだか、ねこ、おまえわかるか」 「それは」  たたん、とん  ぼくは足ぶみのようにひとことずつ区切っていった。「それがつまり、へんてこさに誇りをもっていられる、たったひとつの方法だから」 「へえ」  と先生は口をとがらせ、「ねこのくせに、よくわかってやんの」 「ねえ先生」  とぼくは言う。「みどり色は何十万にひとりなんかじゃない。この世でたったひとりなんだ。ねえ、ひとりってつまり、そういうことでしょう?」  先生はなにもいわなかった。こたえをかえすかわり、鏡なし亭につくまでのあいだクッションのきいた座席の上で、ずっとぴょんぴょこ跳びはねていた。(続きを読む
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    dotetintinさん
    dotetintin さん(2014/03/11 作成)
  • バカの壁 (新潮新書)
    会社でもどこでも組織に入れば徹底的に「共通了解」を求められるにもかかわらず、口では「個性を発揮しろ」と言われる。どうすりゃいいんだ、と思うのも無理のない話。 (続きを読む
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    hellohello2さん
    hellohello2 さん(2012/11/28 作成)
  • 日本人へ リーダー篇 (文春新書)
    プロとアマを分ける条件の一つである「絶対感覚」とは、それをみがくことと怠らないことの二つを常に行っていないかぎり、習得も維持もできないものかもしれない。 アマチュアがその道のプロさえも超えるのは、プロならば考えもしかったことをやる時なのだ。(続きを読む
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    JAZZ_MANさん
    JAZZ_MAN さん(2013/05/05 作成)
  • 八月の光 (新潮文庫)

    八月の光 (新潮文庫) の引用ノート

    フォークナー / 新潮社

    『その理由はこうなんだ、人間というものは現に持っている面倒な問題には耐えられても、これからぶつかる問題には恐怖を感じるものなんだ。だから慣れた面倒ごとにすがりついて、新しい面倒ごとに入ってゆこうとしないんだ。そうさ。人間ってのは、生きてる人たちから逃げ出したいなんてよく口にする。だけども本当に人間に痛手を追わせるのは死んだ人たちなんだ。死んだ人たちってのは、一つ場所に静かに横たわっていて人間には手を出さないけど、それでも人間はやはりこの死んだ人達からは逃げられないんだ』P.99-100(続きを読む
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    fishdeleuzeさん
    fishdeleuze さん(2013/03/09 作成)
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