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『人文・思想』関連の引用(抜き書き)読書ノートリスト

引用(抜き書き)『人文・思想』関連の読書ノートリスト

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  • サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ (中公新書)
    【第二講 悲しいのはどうしてか?】 自己に対する内的な知識はきわめて不完全である。それは無意識的な推論によって補われているものであり,極言すれば自分とはもうひとりの他人であるにすぎない。 情動二要因理論。 私たちは悲しいからなくのか,泣くから悲しいのか。 ジェームズ-ランゲ説:泣くから悲しいのだと主張する立場。「情動の末梢説」。 教示や演技など別の理由で表情を作った場合ですら,主観的に経験される情動は,予想外に大きく作られた方向に引きずられる。 情動経験は感覚刺激に依存する。しかしまた顔筋の変化=表情と情動経験の間には連合-相関関係があり,この関係は表情の変化が教示や演技による場合にも変わらない。つまり感覚刺激なしに教示や演技によって表情を作った場合ですら,このような強い連合関係のために,情動の経験が想い起こされてしまう。 ジェームズ主義では,表情を作ることがむしろ先立ち,それによって逆に主観的経験としての情動が形成されるという筋道。 との説も,日常感覚的には承認しがたい時間的生起順序・因果関係している。つまりこれらの説では,身体の生理的変化が先で,次にこれが原因で情動が生じるというのだ。しかし私たちの日常的経験は,これとは逆のように思える。 時間的生起順序・因果関係を承認しにくいのは,これらの理論が,本人も自覚的にアクセスできない意識化の過程の存在を示唆しているから。「身体的過程→潜在的認知過程→自覚的情動経験」という関係が重要。 情動二要因理論の大前提=情動による生理的喚起=興奮状態は,情動の種類(喜び,怒り,悲しみなど)にかかわらず共通である。 情動二要因理論では,情動経験について二段階のシナリオを考える。このふたつが満たされてはじめて情動認知が成立する。 1. 生理的な喚起(興奮)状態の認知。 2. 情動ラベルづけ(喚起状態の推定,あるいは原因への帰属)。 人は自分の主観的な情動の経験を「決定する」ために,①自分の内的状態と,②その状態が生じている環境とを評価する。 つり橋に対する恐怖からの緊張と性的興奮との間には,生理的には曖昧な区別しかない。そこで状況の認知(美人に声をかけられた)から,興奮状態を作り出した原因を「謝って」そこ(魅力的な異性との出会い)に帰してしまう。この帰すること=帰属によって,性的興奮度や,初めて出会った異性に対する関心の度合いがいっそう高まったものと想像される。 実際の生理的興奮が起こっていなくても,「自分は今生理的に興奮している」という認知さえあれば,常道のラベルづけをおこない,情動認知が起こりうる。生理的興奮そのものが情動経験のための必要条件なのではなく,生理的興奮の自己認知が必要条件。 興奮条件ではむしろよく眠れたのに,リラックス条件ではなかなか眠りにつけない。 就寝時に強く自覚される生理的興奮を100パーセント薬のせいにできる。そのため生理的興奮の情動へのラベルづけが起こりにくく,情動認知が低くなる結果,不眠症状が軽くなるのではないかと考えられる。これに対してリラックス条件では,「鎮静剤を飲んだのに」依然として興奮を自覚するので,それをいつもより高く推測し,ふだんより強い情動認知をする。その結果,不眠はむしろひどくなってしまう。 本人が自覚できず,したがって申し立てることもできないが,行動には反映されているような,無意識的な認知過程。そういうプロセスの存在を示している。 情動二要因論の骨子: 1.生理的興奮そのものは情動の種類に関わらず,案外類似している。 2.感情のように一見生理学的要因に直結しているように見えるものでさえ,案外無意識的な認知過程(たとえばラベルづけ)の結果である一面が大きい。 3.行動に顕れる無自覚の認知過程と,言語報告に現れる無意識的な過程とは別物である可能性がある。人は自分の気持ち・行動のほんとうの理由を案外知らない。そこではたらく過程は非生理的できわめて認知的でありながら,それでいて意識的・自覚的ではない。意識的過程は結局,意識的過程をしか(直接的には)知り得ない。 (続きを読む
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    masudakotaroさん
    masudakotaro さん(2013/08/10 作成)
  • 思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき
    ・計画を立てるための重要事項 1 あなたはこれから、非常に重要なことをしようとしている。成功を確実なものにするには完全な計画を立てなければならない。 2 あなたは、他人の経験や知識、才能、想像力を借りることによって初めて成功することができる。このことは、今までに莫大な財産を築いてきた人の誰もが実行してきたことである。 ・「落伍者には勝利はない。勝利者は決して途中であきらめない」 ・リーダーになるための11の重要な条件 1 ゆるぎない勇気を持っていること 2 セルフコントロールのの脳力を持っていること 3 強い正義感を持っていること 4 強固な決断力を持っていること 5 計画性を持っていること 6 報酬以上の仕事をする習慣を持っていること 7 明るい性格を持っていること 8 思いやりと理解を持っていること 9 詳細を認知していること 10 責任感を持っていること 11 協調性があること ・リーダーが失敗する10大原因 1 精密な思考に欠けること 2 つまらない仕事をしたくないという気持ちを持つこと 3 行動よりも知識を大切にしすぎること 4 部下の挑戦を恐れること 5 想像力が欠如していること 6 利己主義者 7 過激な性格 8 不誠実 9 特権の乱用 10 地位の誇示 ・「人生において、ある行為、行動を(継続的に)とることによって、人間に従来備わっているもの、すなわち自信、安定感、達成感、誇り、生きる喜び、信念、充実感、といった感情や心境のいくつか(すべてでもよい)が一体となった状態が"その人自身のもの"と見なされるような状態にまで至っている場合を自己実現という」 ・クイッククイックスロー(QQS)による評価 1 サービスの質 クオリティのQ 2 サービスの量 クォンティティのQ 3 サービス精神 スピリットのS ・あなたの年収×(16+2/3)=金銭に置き換えられたあなたの本当の脳力 ・失敗を招く30の原因 1 遺伝的欠陥 2 明確な人生目標の欠如 3 向上心の欠如 4 教育の不足 5 自己訓練の欠如 6 病気 (1)暴飲暴食による不摂生 (2)否定的な考えにとらわれる習慣 (3)性生活における不摂生 (4)運動不足 (5)不適切な呼吸法による新鮮な空気の不足 7 幼少のころの不幸な環境による影響 8 一日延ばしの傾向 9 忍耐力の欠如 10 否定的な性格 11 過剰な性欲 12 ギャンブル好き 13 優柔不断 14 六つの基本的な恐怖 15 誤った配偶者の選択 16 過度の用心深さ 17 マスターマインドの失敗 18 迷信と偏見 19 職業選択の誤り 20 集中力の欠如 21 浪費癖 22 熱意の欠如 23 狭量 24 不摂生 25 協調性の欠如 26 努力なしで得た富(相続によって得た富など) 27 虚言症 28 利己主義と虚栄心 29 当て推量 30 資金不足 ・成功にも失敗にも言い訳はいらない。 (続きを読む
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    yo-koさん
    yo-ko さん(2014/07/05 作成)
  • サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ (中公新書)
    【第三講 もうひとりの私】 「二十の扉」ゲーム:出題者があらかじめ思い定めた事物の名を,二十までの質問に対する「イエス/ノー」の答えが推定できるゲーム。平均二十個の質問によって,大体一個の事物が特定できる。 右眼が左半球に,左眼が右半球に投射するのではなくて,右視野が左半球に,左視野が右半球に投射する。 「分離脳」 言語に関連する機能は,大多数(90パーセント以上)の人々では左半球に集中していることが知られている。 分離脳の患者の右視野に事物の絵や単語を呈示したり,あるいは右手で対象に触らせたりして,左半球だけに情報を入力してあげると,左半球はその刺激を極めて雄弁に記述できる。 これに対して,情報の入力が左手を通して右半球だけに限定されている場合には,患者はそのような反応を示すことができない。 いわゆる言語中枢を持たないはずの右半球系が,単語を「読み」,「理解し」,その対象を同定できたことは,それ自体驚くべき発見だった。 右半球系は視覚情報に基づいて触覚的同定課題を遂行することができるが,その課題遂行を自覚的にモニターし,言語報告することができない。他方左半球系はその(左手の)ふるまいを見て,何が起こっているかを推測する。 右半球の高度に知的なふるまいを左半球は直接知ることはできず,絶えず推測しつつ,しかし推測しているということには気づかずに,事実として認知し記述しているらしい。 左半球の言語系は,右半球の認知系による行動を「外的に」観察し,その知識に基づいて現実を解釈するらしい。 人の心とは,完全には統合されていない多元的なシステム。つまり,心とはひとつの心理学的実態ではなくて,いくつかのサブシステムからなる社会学的な実態。 人は自分の気分(ムード)の起源をつねに正確に自覚しているとはかぎらない。 言語システムは,当人の実際の行動・認知・内的興奮やムードなどを常時観察し,モニターしている。そして,とぼしい内的手がかりをおぎなうために,ニスベットとウィルソンのいう「暗黙の因果理論」に基づいて,解釈をほどこす。 他人の行動と周囲の環境とを観察して,その当人の心の中身を推察するという作業を,私たちはそれと気づかずに常時おこないながら暮らしている。左半球言語系と右半球との関係も,どうやらそれに近い。 両半球はふたりの隣人のようにふるまう。 分離脳の知見は,健常者の心的過程について,ふたつの点を示唆する。 1.健常者の量半球間でも,内側の神経コミュニケーションのほかに,自らの行動を通して外的コミュニケーションがおこなわれている可能性がある。 2.左右両半球という分け方以外にもこうした「多元的メンタル・システム」の区分があって,そのうちの少なくともひとつが無自覚的・潜在的であり,自覚的・顕在的システムとの間で,ゆるい観察的・外的コミュニケーションしか持たないという可能性がある。 人は,自分の認知過程について,自分の行動から無自覚的に推測する存在である。 (続きを読む
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    masudakotaroさん
    masudakotaro さん(2013/08/10 作成)
  • 王様の速読術

    王様の速読術 の引用ノート

    斉藤 英治 / ダイヤモンド社

    ☆この本と付き合う時間は30分と決める ☆王様の速読術では、30分の速読時間を三段階に分けて考える。 ・第一段階では、プレビューを5分間行う。 ・第二段階では、5分間で全ページを写真読みしていく。 ・第三段階では、残りの20分を使ってスキミング法で読んでいく。 ☆プレビューの5分間 ・厚さ ・文字の大きさ ・図版や写真(イラスト、マンガ) ・章立て ・表紙(タイトル、著者名、サブタイトル) ・カバー(折り返し部分の簡単な著者紹介や本文からの抜粋、本についての紹介、文庫本はあらすじ、どんな作品なのか、新書は目次の一部や類書の紹介) ・帯(キャッチコピー、著名な人の推薦の言葉、読者からの賞賛の声) ・目次(大項目(部、章)、中小の項目) ※まえがきや序、献辞などがあってからの時もある ・見出し ☆必要そうなページを発見したら付箋を貼るとか、角を折るなどして印をつけておくのもいい。 ※ただ手間のかかることはしない。 ☆本の構造を理解する ・「まえがき」や「あとがき」や「解説」 ・著者が書いている場合もあれば、別の人が書いている場合もある。 ・凝縮、願望、告白、経緯、別の本との関連、協力してくれた人への謝辞 ・本文は基本的に最初のほうに問題提起がある。 ※タイトルが問題提起しているときは、結論から入る場合もある。 ・回答が導き出された経緯、裏づけるデータ、過去の文献などを使って、論証しようとする。 ☆見開き2秒ですべてのページをチェック ・ひたすら機械的に全ページを平等にとにかく見る。 ※分からなくても気にしない ・とにかく読もうとせずに、見ていくのである。 ・きちんと理解しようとか、なにか意図的に言葉を探すことはしなくていい。 ・大切なのは本から浮かび上がってくるキーワード(見出しなどで強調、繰り返し出てくる)や自身が持っているキーワード(自分でもはっきり意識していなかったものだったりする)の2種類。 ・本から訴えてくるキーワード、見ていて気づいたキーワードが残るはず ☆すぐにでも読んでおくべき部分はどこか。どのあたりに、自分にとって大切そうなことが書かれているだろうか。そもそも、この本をもっとちゃんと読むべきだろうか、それとも、自分にはとりあえずいまは不要な本なのか。そういった判断をこの段階でできるように。 ☆80%の理解を20%の時間で ☆「優良」を狙うのではなく、「最良」を狙う。 ☆スキミングで、重要な2割を読んで、8割を獲得する ・大事なところだけさっとくみ取ること。 ・全体を把握しながら、部分を見る。 ・鳥のように高いところから本を見ていく。そしてキーワードが出てくるところ、「ここは大切だぞ」と思ったら、速度を落としてきちんと読む。 ・印をつけていた場合は、まずそこをじっくり読んでみる。 (続きを読む
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    yo-koさん
    yo-ko さん(2014/08/15 作成)
  • 思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき
    ・成功するために必要なエネルギーの入手法 1 無限の知性 2 蓄積された経験 3 調査と研究 (続きを読む
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    yo-koさん
    yo-ko さん(2014/07/09 作成)
  • 未来の法―新たなる地球世紀へ (OR books)
    P65 「失敗した」ということは、「挑戦した」ということです。 そこから何を学ぶかということが大事です。 (続きを読む
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    matsuoDXさん
    matsuoDX さん(2014/11/18 作成)
  • サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ (中公新書)
     無自覚的故意性が何らかのかたちで立証された場合にはどうだろうか。自覚的な場合と同じ罪にすべきか,あるいは無自覚的にも故意性が存在しない場合と,同じ処理をするべきか。  責任の概念 1. 自由意思論に基づく古典主義:自由意思はすべての人間が持っている。そう考えて古典主義は行為者を捨象し,行為を前面に押し出す。自由主義に基づく罪刑法定主義であり,犯罪と刑罰との均衡を求める考え方。 2. 機械的決定論に基づく近代主義:罰せられるべきは行為ではなく,社会的危険性を持つ犯人自身であるとして,個々の犯罪人を対象にする。犯罪を個人の資質と社会環境との交互作用の必然的結果と見るため,行為者の自由意思を否定するか,あるいは自由意思の問題は刑法上直接の意味はないとする決定論の立場をとる。  行為能力の前提には,意思能力(=自分の行為の結果を判断する能力)が必要とされる。  自覚能力の欠如,すなわち自己の行為を客観的に記述し,規範に照らして評価する能力(=自覚的過程)の有無が問題とされる。  人を普通に拳銃で殺せば間違いなく重い罪に問われるが,十人以上連続的に殺して,その死体とセックスするか,食べるか,それとも皮を剥いで飾るか,とにかくできるだけ残虐で常軌を逸した行動をとればとるほど,無罪を勝ち取るチャンスも広がる。  「本人に選択の余地がなかったのなら,本人の責任ではない」「環境と本人の持って生まれた資質が問題を起こした」という論理。 (続きを読む
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    masudakotaroさん
    masudakotaro さん(2013/08/10 作成)
  • 思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき
    ・成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、自ら価値ありと認めた目標【願望】を、黄金律に従って一つひとつ実現していく過程である。 黄金律...「自分がして欲しいと思うことは、何よりもまず他人にそうしてあげることだ」(続きを読む
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    yo-koさん
    yo-ko さん(2014/07/05 作成)
  • 「朝1時間シート」で人生を変える法
    起きる時刻と、睡眠時間を強く意識して、目が覚めたら眠たくてもとりあえず起きてしまう。(続きを読む
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    tsurutantanさん
    tsurutantan さん(2014/08/05 作成)
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